
平泳ぎ太郎
■主な経歴
- 200m平泳ぎインターハイ優勝
- 全国大会メダル10個
- 全国大会決勝進出18回
- スイミングスクールで平泳ぎのクラスは合格したのに全然進まない
- 一生懸命手足を動かしているのに平泳ぎが全然進まない
- 平泳ぎが進まない原因はわかっているけれど改善方法がわからない
実は平泳ぎは5つのコツさえマスターできれば進むようになります。そのコツをマスターできるように簡単にできる練習方法も解説します。
この記事を書いている平泳ぎ太郎は解説するコツや練習方法を実践して200m平泳ぎでインターハイ優勝をすることができました。平泳ぎが進む泳ぎ方から順番に解説するのでぜひご覧ください。
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平泳ぎの泳ぎ方



「手っ取り早く平泳ぎが進む泳ぎ方を教えてほしい」という人に向けて
を解説します。全体像を理解したうえで進まない原因や進むためのコツを見ると、より理解力が増すのでぜひご覧ください。



平泳ぎが進む泳ぎ方
平泳ぎが進む泳ぎ方は以下の通りです。



平泳ぎは蹴伸び姿勢(画像の姿勢)が基本姿勢です。手を動かし始めるタイミングは足が終わったあと(キックが終わったあと)です。そのため、必ずこの基本姿勢になる瞬間を作るようにしましょう。



手を動かし始めても足は決して動かさないでください。



ここで初めて足を動かします。



一番最初の基本姿勢に戻ります。手を動かし始めるタイミングは足が終わったあと(キックが終わったあと)です。そのため、必ずこの基本姿勢になる瞬間を作るようにしましょう。
平泳ぎが進まない泳ぎ方
平泳ぎはカエル泳げだと勘違いしている人が多いですが、平泳ぎはカエル泳ぎではありません。カエル泳ぎとは手足を同時に動かす泳ぎ方です。カエル泳ぎ(平泳ぎが進まない泳ぎ方)は以下の通りです。



平泳ぎが進まない人は平泳ぎの基本姿勢である蹴伸び姿勢の瞬間がなく、手も足も同時に動かしてしまいます。



平泳ぎが進まない人は手と足が同時に動いてこのような姿勢になります。
この姿勢になると体が沈みやすくなり、平泳ぎが進みません。



平泳ぎが進まない人は足が終わる前に手が動いてしまい、平泳ぎの基本姿勢である蹴伸び姿勢の瞬間がありません。
基本姿勢の瞬間がないと平泳ぎで前に進むことは難しくなります。



平泳ぎが進まない原因5選



平泳ぎは力いっぱい手足を動かせば前に進むという泳ぎ方ではありません。
手と足で水を捉える技術を身につけることである程度進むようになります。しかし水の中は進もうとすると水の抵抗によりブレーキがかかります。そのブレーキが平泳ぎが進まない原因となっている場合もあります。平泳ぎが進まない原因は以下の項目に分けて解説します。
あおり足になっている
あおり足になっているとキックで得られる進む力が小さくなります。




あおり足っていうのは平泳ぎで足の甲で水を蹴ってしまう蹴り方だよ!
そもそもあおり足はルール違反なので治す必要がありますが、進む力が小さいという点においても治す必要性があります。
足の甲だけでは足に水が当たる面積を小さく、多くの水を蹴られません。足の裏で水を蹴ることができれば同時に足全体にも水が当たり多くの水を蹴ることができます。そのため、あおり足になっていると平泳ぎが進まない原因になります。






手を動かす前に息継ぎをしている



手を動かす前に息継ぎをすると体が沈みやすくなります。
平泳ぎ初心者の息継ぎのタイミングは手を動かし始めたときです。




それ以外のタイミングでは体が沈みやすくなるよ!
なぜなら息継ぎでは重い頭を水面上に出すので体全体に負荷がかかるからです。
体が沈んでいる状態でいくら手足を動かしても前に進みません。そのため手を動かす前に息継ぎをしていると平泳ぎが進まない原因になります。



手と足が同時に動いている



手と足が同時に動いていると泳ぎにブレーキがかかってしまいます。




平泳ぎの手と足は別々に動かすことが正しいタイミングだよ!
手足を同時に動かしたときを正面から見ると体を囲む円が大きくなり、進行方向からの水の抵抗が大きくなります。水の抵抗が大きくなるとブレーキも大きくなり体が沈みやすくなります。
体が沈んでいる状態でいくら手足を動かしても前に進みません。そのため手と足が同時に動いていると平泳ぎが進まない原因になります。



キックの後すぐに手を動かしている



キックの後すぐに手を動かすとキックで得た進む力(推進力)にブレーキをかけてしまいます。




平泳ぎは80%はキックで進むよ!
キックの後に水の抵抗が小さい姿勢(ストリームライン)になることで効率的に前に進めるようになります。キックの後すぐに手を動かしてしまうと動かした手が水の抵抗(ブレーキ)を大きくしてしまい前に進むことが難しくなります。そのためキックの後すぐに手を動かすと平泳ぎが進まない原因になります。
目線が前を向いている



目線が前を向いているとキックで得た進む力(推進力)を無駄遣いしてしまいます。
キックの推進力は進行方向に伝えることが効率的です。目線が前を向いていると下半身よりも上半身が上になり、キックの推進力が斜め上に伝わってしまいます。目線を下に向けることで下半身よりも上半身が下になり、キックの推進力が進行方向に伝わり平泳ぎが進むようになります。




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平泳ぎが進むようになるコツ5選



『平泳ぎが進まない原因5選』を治せば平泳ぎは進むようになります。しかし簡単に治すことは難しいです。そのため原因を治す具体的なコツを以下の項目に分けて解説します。
足の裏を常に上に向けて足を引きつける



足の裏を常に上に向けて足を引きつけると足の裏で水をキックできるようになります。




足の甲で水をキックすることを『あおり足』といって、平泳ぎが進まない原因の1つだよ!
あおり足を治すためには足の裏で水をキックするように足を動かす必要があります。足の裏を常に上に向けて足を引きつけることで強制的に足の裏でキックできるようになります。そのため足の裏を常に上に向けて足を引きつけることが平泳ぎが進むようになるコツといえます。
手を動かし始めた瞬間に息継ぎをする



手を動かし始めた瞬間に息継ぎをすると体が沈みにくくなります。
平泳ぎの正しい息継ぎのタイミングは手を動かし始めた瞬間です。それ以外のタイミングは体が沈みやすくなります。手を動かし始めた瞬間であれば手で上半身を支えやすいので沈みにくいです。沈みにくくなれば手足を動かしたときに前に進みやすくなります。
手と足を別々に動かす



手と足を別々に動かすと余計なブレーキをかけなくて良くなります。




平泳ぎは手で1回、足で1回とアクセルを2回踏む泳ぎ方だよ!
手足で1回のアクセルという泳ぎ方にすると手足がお互いを邪魔し合って泳ぎにブレーキをかけてしまいます。ブレーキがかかると平泳ぎで前に進むのが難しくなるため手と足は別々で動かすようにしましょう。
キックの後は蹴伸びをする



キックの後に蹴伸びをすることでキックで得た進む力(推進力)にブレーキをかけない泳ぎ方ができます。




平泳ぎはキックで進む泳ぎ方だよ!
キックの後は水の抵抗が小さい姿勢になると効率よく前に進むことができます。キックの後に手足を動かすと水の抵抗が大きくなり、前に進みにくくなります。そのためキックの後は蹴伸びをするようにしましょう。
キックの後は目線を下げる



キックの後に目線を下げることでキックで得た進む力(推進力)が進行方向に伝わりやすくなります。




泳いでいると進行方向に障害物や人がいないか気になって目線が前を向いちゃうよね!
目線が前になっていると上半身が下半身よりも上に来てしまい、キックの推進力が斜め上に伝わってしまいます。目線を下げることで上半身が下半身よりも下になり、キックの推進力が進行方向に伝わりやすくなります。キックの推進力が進行方向に伝わりやすくなればその分平泳ぎで前に進めるようになります。
平泳ぎが進むようになる練習5選



『平泳ぎが進まない原因5選』と『平泳ぎが進むようになるコツ5選』を解説しましたが、それらを克服、マスターするためには練習しなければなりません。
適切な練習をすることで上達スピードが速くなります。平泳ぎで前に進めるようになる練習5選は以下の通りです。



タオルを落とさない練習
この練習は足を上に向けたまま足を引きつけられるようになる練習です。あおり足を改善し、キックで平泳ぎが前に進めるようになります。練習方法は以下の通りです。



足の裏にタオルを一人で載せられない場合は、手伝ってもらいましょう。



足を閉じたままでも構いません。
足をひきつけすぎないようにしましょう。ふくらはぎと太ももの関係が90度になるのが目安です。



歩きながら平泳ぎ
この練習は平泳ぎの正しい息継ぎができるようになる練習です。正しい息継ぎのタイミングを身につけることで沈みにくくなり、平泳ぎが前に進めるようになります。練習方法は以下の通りです。



家の中で5mくらいのスペースを確保できない場合は、家の外でおこなっても問題ありません。



周りにぶつからないように注意しましょう。
歩くことに集中してしまい、頭を沈めるのを忘れてしまう場合があります。頭を沈めて息継ぎの練習をしないと効果がなくなってしまうため、注意しましょう。
平泳ぎの手だけで泳ぐ
この練習は手だけで泳ぐ感覚を味わうことで、手と足を別々に動かすことができるようになる練習です。です。正しい平泳ぎの手と足のタイミングを身につけることで沈みにくくなります。その結果、平泳ぎが前に進みやすくなります。練習方法は以下の通りです。






平泳ぎ初心者の人は足を動かさないと体が沈みやすいためコーチが足を持つようにしましょう。
親子で自主練習する場合などは腰にヘルパーと呼ばれる浮き輪のようなものをつけたり、プルブイと呼ばれる足を浮かせる道具を足に挟むようにして足が沈まないようにするとコーチがいなくても練習することができます。



2回キック1回プル
この練習はキックの後に蹴伸びをすることが身につく練習です。1回キックの後に強制的に手を動かさなくすることでキックの後に蹴伸びができるようになります。練習方法は以下の通りです。









うねり平泳ぎ
この練習は目線を下に向けることが身につく練習です。体を上下にうねらせながら泳ぐことで強制的に目線を下に向けることができます。練習は以下の通りです。






足を動かさないように注意しましょう。



手を動かさないように注意しましょう。



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平泳ぎが進むようになる教え方3選



平泳ぎは他の3種目とは泳ぎ方が大きく異なるため苦手な子ども(大人も含む)が多いです。そのため教え方に工夫が必要です。この章では平泳ぎが進むようになる教え方を以下の項目に分けて解説します。



とにかくキックだけはマスターさせる
平泳ぎはキックで進む泳ぎ方です。そのためキックさえマスターできれば進むことは難しくありません。しかし、平泳ぎのキック(足)はとても難しく、適切なコツや練習方法を教えてあげることが必要です。



キックの後に手を引っ張る
前述の通り平泳ぎはキックで進む泳ぎ方です。しかし平泳ぎが進まない子ども(大人含む)はキックで進む感覚がありません。キックの後に手を引っ張ってあげることでキックで進む感覚を疑似体験できます。キックで進む感覚を掴むことができればイメージもしやすくなりキックで進めるようになります。



体を支えてあげる
平泳ぎを習う子どもはクロール、背泳ぎを合格して、”泳ぐことが得意”と感じています。しかし、平泳ぎはとても難しい泳ぎ方なので平泳ぎクラスに進級した途端に平泳ぎだけ泳げなくてしまう場合があります。




平泳ぎだけに苦手意識が根付いてしまう子どももいるよ!
そのため、クロールや背泳ぎと同様に体を支えるなど手厚くフォローすることが大切です。



平泳ぎが進まない原因のまとめ
平泳ぎが進まない原因は以下の5つです。自分に当てはまることがないか確認しましょう。
以下のコツと練習をマスターすることでそれぞれの原因を治すことができて、平泳ぎが進むようになります。