平泳ぎ太郎
■主な経歴
- 200m平泳ぎインターハイ優勝
- 全国大会メダル10個
- 全国大会決勝進出18回
- 「子どもがスイミングスクールの平泳ぎクラスで苦戦していて、何とか助けてあげたい・・・」
- 「運動のためにプールで平泳ぎを泳ぎたいけど、泳げなくて困っている・・・」
- 「苦手な平泳ぎを克服するために自主練習をしたいから、泳ぎ方を教えてくれている記事を見たい」
平泳ぎは正しいコツと練習方法を知って、実践することで誰でも簡単に泳げるようになります。
平泳ぎは複雑な泳ぎ方なので、
- スイミングスクールに通わせておけば、いつか泳げるようになるだろう
- 昔、水泳を習っていてクロールはできるから、自己流でやっても泳げるようになるだろう
- 平泳ぎ以外は得意だから、自主練習を少しすれば苦手を克服できるだろう
と思って、正しいコツと練習方法を知らずにいると、いつまでも泳げるようになりません。
この記事では、
200m平泳ぎ元インターハイ優勝者の平泳ぎ太郎が
- 平泳ぎクラスで苦戦しているお子様をお持ちの親御さん
- 運動のために平泳ぎが泳げるようになりたい人
- 苦手な平泳ぎを克服したい人
に向けて、どこよりも分かりやすく平泳ぎの泳ぎ方を解説しています。
この記事を読むと、
- 平泳ぎが泳げない親御さんが、子どもにコツや練習方法を教えられて、平泳ぎが泳げるようになる
- 平泳ぎが泳げるようになるコツと練習方法が理解できて、自主練習だけで平泳ぎが泳げるようになる
- 自主練習だけでも苦手な平泳ぎを克服することができる
といったことが可能になります。
平泳ぎが泳げるようになるには、「平泳ぎが泳げるようになる6つのコツをマスターする」ことです。
この記事では、まずは「平泳ぎの泳ぎ方の手順を7つのイラストで解説」で平泳ぎの全体像を解説します。
全体像を理解したあとに「平泳ぎが泳げるようになる6つのコツ」を解説します。
その後に
と平泳ぎを分解して部分ごとに解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
平泳ぎで苦戦しているお子様をお持ちの親御さん、平泳ぎに苦手意識がある人は必見!
\平泳ぎが速くなりたい人必見/
平泳ぎの泳ぎ方の順番を7つのイラストで解説
平泳ぎの泳ぎ方の順番をイラスト付きで分かりやすく紹介します。
最初に泳ぎ方の全体像を確認することで、それぞれのコツが理解しやすくなります。
基本姿勢
平泳ぎは蹴伸びの姿勢が基本姿勢であり、泳ぎ始めの姿勢です。
手と足は完全に伸ばして腕は耳につけるのがベストな位置です。
かき始め
かき始めは手のひらを外側に向けて水をかき始めます。視線は前を向いて、頭は少し上げます。
この時は出来る限り、足は動かさないようにしましょう。
水をかく、息継ぎスタート
肘を曲げて水をかくと同時に頭を上げて息継ぎをします。
この時も引き続き足は動かさないでください。
脇を締める
水をかいたら脇を締めます。視線を下にして頭を水中に入れ始めましょう。
このときに初めて足を少し動かし始めましょう。
キックし始める
手はもとの基本姿勢の場所まで戻し始めます。
顔は水面についているくらいがベストです。
このときにキックをし始めるので、かかとをお尻に近づけます。
キック終わり
手と顔は完全に基本姿勢の場所に戻しましょう。
この瞬間に足を蹴り出します。平泳ぎはこのときが一番進む力が大きいです。
基本姿勢に戻る
一番最初の基本姿勢に戻ります。
このときの姿勢をストリームライン姿勢と呼びます。
ストリームライン姿勢がどれほど綺麗かによって、平泳ぎが楽に泳ぐことができるか決まります。
全体はこれでイメージできたかな?次からもっと詳しくみていこう!
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平泳ぎが泳げるようになる6つのコツ
平泳ぎが泳げるようになるには、たくさんのことをマスターしなければいけないと感じていませんか?
実は、平泳ぎは6つのコツをマスターすることで誰でも簡単に泳げるようになります。
足の裏を天井に向けたまま足を引きつける
平泳ぎの足はまず足を引きつけるところからスタートします。
足を引きつけるとは
- ひざを90度に曲げる
- かかとをお尻に近づける
ということです。
このときのコツとして、「足の裏を天井に向けたまま足を引きつける」というのがあります。
このコツは、平泳ぎが泳げるようになるコツでもありながら、
- あおり足にならないコツ
- 正しい平泳ぎの足の動かし方のコツ
でもあります。
実は、平泳ぎが泳げない人の80%以上は足が「あおり足」になっているのが原因で泳げません。
あおり足というのは、足の甲で水を蹴ってしまうことです。
平泳ぎの足はクロールや背泳ぎなど他の種目と違って、足の裏で水を蹴ることがルールです。
そのため、あおり足になっているとルール違反で、あおり足は正しい平泳ぎの足の動かし方ではありません。
足の裏を天井に向けたまま足を引きつけると、足首が自然と曲がりながら足を引きつけることができ、足の裏で水を蹴る準備ができます。
そのため、足の裏を天井に向けたまま足を引きつけると
- あおり足になりにくくなる
- 正しい平泳ぎの足の動かし方がしやすくなる
となり、正しい平泳ぎの足の動かし方ができるようになります。
足の裏で水を蹴る準備を完了させよう!
足を引きつけたときに指先を外側にする
足を引きつけたときにもう一つコツがあります。
それが、「足を引きつけたときに指先を外側にする」です。
平泳ぎは足の裏で水を蹴ることがルールだよ!
足を引きつけたときに指先を外側にすると、
- 足の裏で水を蹴る準備ができる
- 足の甲に水が当たりにくくなる
という効果があります。
そのため、このコツをマスターすると、
- あおり足になりにくくなる
- 正しい平泳ぎの足の動かし方がしやすくなる
となり、正しい平泳ぎの足の動かし方ができるようになります。
正しい平泳ぎの足の動かし方をマスターしよう!
両手で逆ハートを描く
両手で逆ハートを描くと、自然と正しい平泳ぎの手の動きになります。
平泳ぎの手の動かし方は足ほど複雑ではありませんが、部分的に説明すると難しく感じます。
そんな時は平泳ぎの手の動きは「両手で逆ハートを描く」というコツを思い出してください。
平泳ぎの手の動きは息継ぎのタイミングと深い関わりがあるので、しっかりとマスターするようにしよう!
息継ぎの始まりはひじを曲げると同時に行う
平泳ぎの息継ぎのタイミングは手の動きに連動しています。
息継ぎの始まりはひじを曲げると同時に行います。
息継ぎの始まりというのは、頭を上に上げる瞬間ということです。
その後は、
- 脇を締めたときに顔を完全に水面上に出して空気を吸う
- 手を前に伸ばしながら、同時に顔を水中に戻す
- 完全に手を前に戻すと同時に頭を水中に入れる
という順番で息継ぎを行います。
1回の息継ぎで多くの空気を吸い込むことで、長く平泳ぎが泳げるようになるので、息継ぎをマスターしましょう。
平泳ぎは1回水をかくごとに、1回の息継ぎだよ!
手と足は別々で動かす
平泳ぎの手と足は別々に動かすことが基本です。
平泳ぎはよく「カエル泳ぎ」と言われますが、それは間違いです。
平泳ぎはカエル泳ぎではない
カエル泳ぎというのは、手を伸ばすと同時に足を蹴る泳ぎ方です。
平泳ぎは、「手が終わってから足を動かす」ので、カエル泳ぎではありません。
手と足が一緒に動いてしまうと、
- 体が沈みやすくなる
- 息継ぎがしにくくなる
- 足の蹴りで進まなくなる
とデメリットが多くあります。
平泳ぎが泳げない人ほど、進もうと慌ててしまい手と足が一緒に動いてしまいます。
そうなっている人は「手と足は別々で動かす」ということを思い出しましょう。
平泳ぎ上級者とは手と足のタイミングが違うから真似をしないように注意!上級者は手が終わりそうなくらいで足を動かすよ!
足の蹴り(キック)の後は0.5秒動かない
平泳ぎは足の蹴り(キック)の後が一番進みます。
しかし、平泳ぎが泳げない人は一番進むキックの後にすぐに手を動かしてしまいます。
一番進むべきときに手を動かすとブレーキがかかって、なかなか前に進まないよ!
そのため、足の蹴り(キック)の後は0.5秒動かないようにしましょう。
このコツをマスターできれば平泳ぎを長く楽に泳ぐことができます。
動いていないときは一番水の抵抗が少ない姿勢「ストリームライン姿勢」をすると良く進みます。
ストリームライン姿勢とは
- 両腕は前に伸ばす
- 両腕は耳の横にくっつける
- 両手は重ね合わせる
- 両足は揃える
姿勢のことを言います。
ストリームライン姿勢は水泳の基本姿勢かつ一番大切な姿勢なので覚えておきましょう。
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正しい平泳ぎの足の動かし方
平泳ぎは80%は足で進む泳ぎ方と言われています。
言い換えると、
平泳ぎの足の動かし方をマスターすれば、平泳ぎの80%は完成
ということです。
平泳ぎが泳げるようになるには足の動かし方をマスターすることが一番の近道です。
この章では、一番最初に結論として「正しい平泳ぎの足の動かし方4ステップ」を解説します。
そのあとに平泳ぎの足の動かし方をマスターしやすくするために、
を詳しく解説します。ぜひご覧になってください。
平泳ぎの足をマスターできたら、平泳ぎは泳げるようになったも同然!
正しい平泳ぎの足の動かし方4ステップ
平泳ぎの足はひざを肩幅に広げるところからスタートします。
平泳ぎの足はひざから下を大きく回すことで、たくさん進むことができます。
最初にひざを肩幅程度に広げておかないと、ひざから下を大きく回せません。
そのため、平泳ぎの足はひざを肩幅に広げるところからスタートしましょう。
ステップ2が一番やることが多く、難しいです。
しかし、難しいからこそ、マスターすれば正しい平泳ぎの足の動かし方にグッと近づきます。
ステップ2では
- ひざを曲げる
- 足首を曲げる
- 指先を外側に向ける
の3つを同時に行います。
3つ同時に行うのは平泳ぎが泳げない人にとって、難しいです。
この後の「足のコツ|足を引きつけたときに足首を固定する」で解説するコツをマスターすると、難易度が下がるので、そちらもぜひご覧ください。
ステップ3では両足の裏で水を蹴ります。
平泳ぎは足の裏で水を蹴る泳ぎ方です。
クロールや背泳ぎでは「足の甲で水を蹴りなさい」と教えられます。
平泳ぎになった途端に「足の裏で水を蹴りなさい」って教わるから、困惑しちゃうよね!
平泳ぎで足の甲で水を蹴ってしまうことを「あおり足」といいます。
実は、平泳ぎが泳げない人の80%以上は足が「あおり足」になっているのが原因で泳げません。
平泳ぎが泳げない人にとっては、平泳ぎの足は、「あおり足にならないようにどうすればよいのか」が一番のポイントです。
最後は両足を閉じておしまいです。
平泳ぎ初心者の人からは、平泳ぎは足の裏で水を蹴ることで進んでいると思われています。
しかし、実は足を閉じるところでも進んでいます。
足を閉じるときに、
- 太ももの内側
- ふくらはぎの内側
- 足の裏
に水が当たっているからです。
そのため、両足を閉じるときも進むことを意識してみましょう。
両足を閉じたあとは、「ステップ1ひざを肩幅に広げる」に戻って、ステップ4まで繰り返すよ!
足のコツ|足を引きつけたときに足首を固定する
平泳ぎの足のコツは多くありますが、ここではその中から1つだけ抜粋して解説します。
平泳ぎの足のコツの1つとして
足を引きつけたときに足首を固定する
があります。
足をひきつけときのコツとして、この記事内の「平泳ぎが泳げるようになる6つのコツ」でも紹介した
がありますが、もう1つのコツとして「足を引きつけたときに足首を固定する」があります。
このコツもあおり足にならないためのコツです。
足を引きつけたときには「足の裏を天井に向けたまま足を引きつける」ができていれば足首は曲がっています。
その状態で、足首が固定”されていない”と、足の裏で水を蹴ろうとしたときに水の抵抗で足首が伸びてしまいます。
足首が伸びたまま水を蹴ると足の甲に水が当たって、あおり足になってしまいます。
家でできる足の練習|タオルを落とさず足の引きつけ
家でできる平泳ぎの足の練習方法は多くありますが、ここではその中から1つだけ抜粋して解説します。
家でできる平泳ぎの足の練習方法1つとして
タオルを落とさず足の引きつけ
があります。
平泳ぎが泳げない人にとっては、平泳ぎの足は、「あおり足にならないようにどうすればよいのか」が一番のポイントです。
タオルを落とさず足の引きつける練習は、あおり足にならないために一番効果のある練習です。
この練習をすることで以下の効果があります。
- 足首曲げながらひざを曲げることができるようになる
- 足を引きつけたときに足首を固定できるようになる
- 足を引きつけすぎないようになる(ひざの角度は90度がベスト)
タオルさえあれば、家で簡単にできる練習だから、平泳ぎが泳げずに苦労しているお子様にお家でやらせてあげてね!
親ができること|「足の裏で水を蹴りなさい」とアドバイス
平泳ぎが泳げないお子様をお持ちの親御さんは「親として何か自分にできることはないか」と、もどかしい思いをされているかと思います。
親御さんができることは、
- 足の裏を天井に向けたまま足を引きつけるというコツを教えてあげる
- 足を引きつけたときに指先を外側にするというコツを教えてあげる
- 正しい平泳ぎの足の動かし方4ステップを教えてあげる
- 足のコツ|足を引きつけたときに足首を固定するを教えてあげる
- 家でできる足の練習|タオルを落とさず足の引きつけを一緒にしてあげる
と数多くありますが、それらとは別に一番手軽かつ簡単にできることは
「足の裏で水を蹴りなさい」とアドバイス
してあげることです。
平泳ぎの足では、とにかく「あおり足」にならないことが重要です。
そのためには
を実践することも効果的ですが、これらのコツはあくまでも「足の裏で水を蹴る」ためのコツなのです。
細かなコツや練習などよりも、直感的に体を動くすように誘導すると、案外すんなりとできる場合もあります。
ぜひ、「足の裏で水を蹴りなさい」とアドバイスしてあげましょう。
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正しい平泳ぎの手の動かし方
平泳ぎの手の動かし方は足ほど複雑ではありません。
しかし、平泳ぎが泳げない人にとっては難しいこともあります。
この章では、一番最初に結論として「正しい平泳ぎの手の動かし方4ステップ」を解説します。
そのあとに平泳ぎの手の動かし方をマスターしやすくするために、
を詳しく解説します。ぜひご覧になってください。
足よりは難しくないけど、気を抜かずに内容を確認していこう!
正しい平泳ぎの手の動かし方4ステップ
最初の手の位置は手を前に伸ばした状態です。(平泳ぎの手の基本姿勢)
ここから、手のひらを外側に向けて手を広げます。
このときに小指が真上を向くくらい手のひらを完全に外側に向けるのではなく、手のひらが斜め下に向けるくらい、小指が時計の10時と2時を指すくらいにしましょう。
手を広げるときは、ひじが曲がりやすいので注意しましょう。ひじは伸ばしたままです。
次にひじを曲げます。このときひじの角度は90度くらいが良いです。
なぜなら、
- ひじを曲げすぎてしまうと、次のステップの「脇を締める」がやりにくい
- ひじを曲げなさすぎると、水をかく量が少ないから進まない
ということが起きてしまうからです。
ひじを曲げたら次は脇を締めます。
脇を締めるというのが理解しにくい場合は、
ひじで胸を挟む
という言葉に置き換えましょう。
最後に手を前に伸ばしていって、平泳ぎの手の基本姿勢に戻りましょう。
手を伸ばした後は、「ステップ1手のひらを外側に向けて手を広げる」に戻って、ステップ4まで繰り返すよ!
手のコツ|ひじが肩を超えないようにする
平泳ぎの手のコツとして「平泳ぎが泳げるようになる6つのコツ」のところで「両手で逆ハートを描く」というコツを解説しました。
そのコツとは別にもう1つ「ひじが肩を超えないようにする」というコツがあります。
平泳ぎが泳げない人は、海水浴で泳ぐときの泳ぎ方をマネして、手を大きく動かしてしまいます。
この泳ぎ方はひじが肩を超えてしまっています。
この泳ぎ方では
- 前方からの水の抵抗が大きくなり、前に進みにくくなる
- 手に力が入りにくく水を強くかけない
- 足を動かすときに沈みやすい
というデメリットがあります。
そのため平泳ぎでは、ひじが肩を超えないようにしましょう。
ひじが肩を超えないようにするには、「正しい平泳ぎの手の動かし方4ステップ」の
を確実に行うことが効果的です。
家でできる手の練習|鏡で手の動きを確認
平泳ぎの手は鏡の前であれば自分の動きを自分で確認できます。
ができているのか自分で確認して、できていないところは修正しましょう。
特に
- 手を広げるときに小指が10時と2時の方角に向いているか
- 手を広げるときにひじは伸びているか
- ひじを曲げるときはひじの角度は90度になっているか
- ひじが肩を越えていないか
- 脇を締めることができているか
を確認するようにしましょう。
頭の中ではできている動きも、実際に見てみるとできていない場合も多いから、鏡で確認することは重要だよ!
親ができること|スマートフォンで動画撮影
「家でできる手の練習|鏡で手の動きを確認」で紹介した練習をスマートフォンで動画撮影してあげましょう。
鏡の前で手の動きを確認するよりも
- 何度も自分の動きを確認できる
- ゆっくりと再生しながら確認できる
- 色々な角度から自分の動きが確認できる
- 修正前後で比較ができる
- お子様と動画を見ながら教えることができる
というメリットがあります。
撮影した動画を見ながら
ができているか確認してあげて、できていなければ指摘してあげましょう。
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正しい平泳ぎの息継ぎタイミング
平泳ぎの息継ぎタイミングは手と連動しています。
そのため、手の動きがマスターできていない人は「正しい平泳ぎの手の動かし方」を見てマスターできるようになってから息継ぎ方法をマスターしましょう。
この章では、一番最初に結論として「正しい平泳ぎの息継ぎタイミング」を解説します。
そのあとに平泳ぎの息継ぎタイミングをマスターしやすくするために、
を詳しく解説します。ぜひご覧になってください。
息継ぎのタイミングに苦労している人は必見!
正しい平泳ぎの息継ぎタイミング
正しい平泳ぎの息継ぎタイミングは手の動きでひじを曲げてから脇を締めるまででです。
「正しい平泳ぎの手の動かし方4ステップ」でいうと、「ステップ2|ひじを曲げる」と「ステップ3|脇を締める」のところです。
平泳ぎの息継ぎのタイミングでは「平泳ぎが泳げるようになる6つのコツ」の「コツ4|息継ぎの始まりはひじを曲げると同時に行う」でも解説しています。ここでは簡単に解説します。
息継ぎのコツ|上半身を沈める
平泳ぎ初心者にとって息継ぎ直前の姿勢(平泳ぎの泳ぎ方の手順を7つのイラストで解説の基本姿勢に戻るの姿勢)で一番理想的なのは下半身が水面に近い姿勢です。
その姿勢を作るために「息継ぎのコツ|上半身を沈める」を使います。
平泳ぎ上級者にとって一番理想的な姿勢は上半身も下半身も水面に近い姿勢だよ!
下半身が水面に近ければ、上半身を水面上に出しやすくなり、息継ぎがしやすくなります。
人間の体はシーソーのようになっており、上半身が沈むと下半身が浮き、下半身が沈むと上半身が沈みます。
そのため、上半身を沈めると下半身が水面に近い姿勢になります。
上半身は下半身に比べて沈ませたり、水面上に出すなどコントロールしやすいですが、下半身はコントロールしにくいので、上半身で姿勢をコントロールしてあげる方が平泳ぎ初心者にとっては簡単です。
下半身が水面に近くない姿勢(下半身が沈んでいる姿勢)のときに、上半身を無理やり水面上に出そうとすると、下半身が余計に沈んでしまい、息継ぎがしにくくなります。
下半身が水面に近くなるように、上半身を沈めましょう。
家でできる息継ぎの練習|歩きながら息継ぎ
息継ぎの練習は家で簡単にできます。
家の廊下や、リビングなど直線で5m確保してください。家の中で5m確保できない場合は外で行っても構いません。
直線5mを歩きながら、平泳ぎの手をしつつ、息継ぎも行います。
泳ぐときと同様に足を動かしながら息継ぎをするので、実際の泳ぎに近い環境の練習が家できます。
- ひじを曲げると同時に頭を少し上げられているか
- 脇を締めたときに頭を上げられているか
- 手を前に伸ばしながら頭を下げられているか
- 完全に手を前に戻すと同時に頭が下げられているか
- 頭が下がっているときに鼻から息を吐いて、頭を上げたときに口から息をしているか
頭が下がっているときに「息継ぎのコツ|上半身を沈める」を意識して、少し前傾姿勢になれると、より良い練習になるよ!
親ができること|お風呂で一緒に練習
「家でできる息継ぎの練習|歩きながら息継ぎ」で紹介したように陸上で練習する方法もありますが、やはり水中で練習した方がより実践的で効果的です。
練習方法は、お風呂に顔をつけて、平泳ぎの手をしながら息継ぎをする練習です。
お風呂で一緒に息継ぎの練習をしてあげることで、
- 家でも水中練習が可能になる
- 顔を水につけながらだから、泳いでいるイメージがしやすい
- 手の動きも一緒に練習できる
といったメリットがあります。
必ずお子様一人では練習しないでください。事故の原因になります。必ず親御さんが見ている環境で行いましょう。
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平泳ぎの手と足のタイミング
平泳ぎの手と足のそれぞれ動かすタイミングは、手と足で連動しています。
そのため、
- 足がどの位置のときに手で水をかき始めるのか
- 手がどの位置のときに足を動かし始めるのか
- 手がどの位置のときに足で水を蹴り始めるのか
をマスターする必要があります。
平泳ぎが泳げない人は手と足を動かすタイミングが同時になってしまいます。
その場合、体が沈みやすくなり、余計に平泳ぎが泳げなくなってしまいます。
この章では、一番最初に結論として「手と足のタイミング|3つのタイミングごとに解説」を解説します。
そのあとに平泳ぎの手と足のタイミングをマスターしやすくするために、
を詳しく解説します。
手と足が同時に動くのは「カエル泳ぎ」だから、平泳ぎを泳げるようになろう!
手と足のタイミング|3つのタイミングごとに解説
平泳ぎの手と足のタイミングといっても3つのタイミングがあります。
それぞれタイミングが違うので、解説します。
手を動かし始めるタイミング|足を完全に閉じた0.5秒後
手を動かし始めるタイミングは足を完全に閉じた0.5秒後のタイミングです。
平泳ぎ初心者の人は、足の蹴り終わりの直後もしくは蹴っている最中に手を動かしてしまいます。
この記事内の「平泳ぎが泳げるようになる6つのコツ」の「足の蹴り(キック)の後は0.5秒動かない」にもあるように、足の蹴り終わりの直後に手を動かすとブレーキがかかってしまいます。
ブレーキがかかってしまうと
- 前に進みにくくなる
- 体が沈みやすくなる
- 疲れやすくなる
というデメリットがあります。
足を動かし始めるタイミング|手が伸びきる直前
足を動かし始めるタイミングは、手が伸びきる直前のタイミングです。
この記事の「平泳ぎの泳ぎ方の手順を7つのイラストで解説」の「キックし始める」と同じタイミングです。
初心者の人はもっと早いタイミングで動かしてしまうことが多いですが、足を動かすことを我慢してください。
例えば、もっと早いタイミングの「脇を締めるタイミング」で足を動かしはじめてしまうと
- 体が一気に沈んでしまう
- 息継ぎがしにくくなる
- 足で進まなくなる
というデメリットがあります。
足で水を蹴るタイミング|手が伸びきる瞬間
足で水を蹴るタイミングは手が伸びきる瞬間のタイミングです。
初心者の人は足を引きつけてから水を蹴るまでに時間がかかってしまい、もっと遅いタイミングになってしまいます。
そのため、「正しい平泳ぎの足の動かし方」を見て、平泳ぎの足がスムーズに動かせるように練習しましょう。
どうしても足で水を蹴るタイミングが遅くなってしまう人は、「足を動かし始めるタイミング|手が伸びきる直前」を少し早めても良いです。
手と足のタイミングのコツ|手と足は別々で動かす
このコツは「平泳ぎが泳げるようになる6つのコツ」の「コツ5|手と足は別々で動かす」と同じ内容のため、ここでは簡単に解説します。
平泳ぎの手と足は別々に動かすことが基本です。
手と足が一緒に動いてしまうと、
- 体が沈みやすくなる
- 息継ぎがしにくくなる
- 足の蹴りで進まなくなる
とデメリットが多くあります。
平泳ぎが泳げない人ほど、進もうと慌ててしまい手と足が一緒に動いてしまいます。
そうなっている人は「手と足は別々で動かす」ということを思い出しましょう。
平泳ぎ上級者とは手と足のタイミングが違うから真似をしないように注意!上級者は手が終わりそうなくらいで足を動かすよ!
家でできる手と足のタイミングの練習|足を押さえる
平泳ぎ初心者の人は、手と足が同時に動いてしまいます。
なぜなら、
- クロールや背泳ぎは手と足を同時に動かすから、手と足を動かすクセがついている
- 前に進もうと慌ててしまっている
- 体が沈まないようにと手と足に限らず、体が動いてしまう
が原因です。
原因を治すためには
- 手と足を別々に動かす感覚をマスターする
- 足を動かすのを我慢できる
が必要となります。
そのためには、家で足を押さえた状態で平泳ぎの手の動きをする練習をしましょう。
床に手と足を伸ばした状態でうつ伏せになります。
タオル敷いたり、布団の上などうつ伏せをする場所を柔らかくすると、痛くならないのでやりやすいです。
この練習はサポートしてあげる人が必要です。
お子様が家で練習する場合は、親御さんがサポートしてあげましょう。
うつ伏せになっている状態でサポートしてくれる人に足を押さえてもらいましょう。
足を押さえられた状態で平泳ぎの手の動きをしましょう。
この時、サポートしている人は足が動かないように、足をしっかりと押さえましょう。
この練習をすることで
- 手と足を別々に動かす感覚を練習できる
- 足を動かすのを我慢できるようになる
という効果があります。
親御さんがサポートしてあげないとできない練習だから協力してあげよう!
親ができること|家でできる練習のサポート
解説した「家でできる手と足のタイミングの練習|足を押さえる」は、親御さんのサポートが必要不可欠です。
スイミングスクールでも手と足のタイミングを教えてくれますが、スイミングスクールは水中で練習を行うため、手と足のタイミングがわからない人は
- クロールや背泳ぎと同じように手と足を動かしたら進むだろう!
- 沈まないように手も足も動かさなきゃ!
- もっと速く前に進まなきゃ!
と思って練習してしまい、上手くいかない場合が多いです。
家でできる練習を親御さんと一緒に行うことで、
- 沈む心配がないから慌てずに練習できる
- 安心できる親御さんのもとで冷静に練習できる
といった効果もあります。
クロールや背泳ぎとは違い、手と足は同時に動かさずに別々で動かすのが平泳ぎだということも教えてあげて、頭の中を切り替えてあげることも効果的だよ!
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平泳ぎを長く泳ぐコツ
ここまでの事をマスターしていれば平泳ぎが泳げるようになっています。
ここからは泳げるようになった平泳ぎを長く泳ぐコツを解説します。
「長く」とは具体的には連続して50m以上泳ぐことを指します。
この章は平泳ぎが25m泳げるようになっていることを前提としていますのでご注意ください
この章では、一番最初に結論として「平泳ぎを長く泳ぐコツ」を解説します。
そのあとに平泳ぎを長く泳ぐコツをマスターしやすくするために、
を詳しく解説します。
50m以上泳げるようになれば上級者の仲間入りだよ!
平泳ぎを長く泳ぐコツ|ストリームライン姿勢で伸びる
ストリームライン姿勢とは
- 両腕は前に伸ばす
- 両腕は耳の横にくっつける
- 両手は重ね合わせる
- 両足は揃える
姿勢のことを言います。
ストリームライン姿勢は「一番水の抵抗が少なく、一番進む姿勢」です。
そのため、平泳ぎで一番進む瞬間である足で水を蹴ったあとにストリームライン姿勢で伸びると、一回のストロークで進む距離が長くなります。
一回のストロークで進む距離が長くなると、疲れにくくなり、結果的に平泳ぎを長く泳ぐことができます。
その他の平泳ぎを長く泳ぐコツとして、
- 息継ぎのタイミングを遅くする
- 上半身を起こさない
- 足だけで進むように泳ぐ
があります。
詳しくは以下の記事で解説しています。
家でできる平泳ぎを長く泳ぐ練習|体幹トレーニング
「平泳ぎを長く泳ぐコツ|ストリームライン姿勢で伸びる」で解説した、ストリームライン姿勢は体幹が強ければ強いほど、より理想的な姿勢になります。
なぜなら、水中という不安定な姿勢を支えたり、維持したりするときには、体幹が必要だからです。
体幹:お腹や背中の筋肉をまとめて体幹といいます。腹筋や背筋、腹斜筋がそれにあたります。
体感トレーニングの方法は以下の動画で分かりやすく解説されていたので、参考にしてください。
親ができること|ストリームライン姿勢を見てあげる
「平泳ぎを長く泳ぐコツ|ストリームライン姿勢で伸びる」で解説した通り、長く泳ぐためにはストリームライン姿勢が重要です。
しかし、ストリームライン姿勢は本人が思っているよりも、できていない場合が多いです。
そのため、家でストリームライン姿勢をさせてみて、
- 両腕は前に伸ばせているか
- 両腕は耳の横にくっつけられているか
- 両手は重ね合わせられているか
- 両足は揃えらているか
を目視で確認して、アドバイスしてあげたり、スマートフォンで撮影して見せてあげましょう。
50m以上泳げるようになっている頃には選手クラスに入って、試合に出場することもできるよ!
\平泳ぎが速くなりたい人必見/
まとめ|6つのコツをマスターしよう
\平泳ぎが速くなりたい人必見/