- 「子どもが平泳ぎの息継ぎが上手くできなくて、スイミングスクールのクラスで置いてけぼりになっている」
- 「学校の授業で平泳ぎが始まるから、予習をしておきたい」
- 「子どもが成長して、時間ができたから運動しようと水泳をはじめた。けれども、平泳ぎの息継ぎが上手くできなくて、アドバイスしてくれる人も周りにいない」
こういったことを思ってこの記事をご覧になっていませんか?
実は平泳ぎの息継ぎが上手くできない原因は6つあります。
私は200m平泳ぎでインターハイ優勝をしており、その経験から平泳ぎの息継ぎの上手くできない原因を厳選しました。
この記事は私が厳選した平泳ぎの息継ぎが上手くできない原因6つを影響・治し方・教え方の3つに分けて詳しく解説しています。
この記事を読むと、平泳ぎの息継ぎが上手くいかない原因をもとに平泳ぎの息継ぎを子どもへ教えてあげられたり、平泳ぎの息継ぎをマスターしやすくなります。
厳選した平泳ぎの息継ぎが上手くできない原因6選は以下の通りです。
\平泳ぎ初心者の人必見/
顔が下を向いてしまっている
影響|口に水が入りやすい
息継ぎをする口と水の距離が近いと水を飲み込んでしまう可能性が高くなります。
息継ぎでは空気を吸い込みたいので、水を飲み込んでしまう位置に口があることは息継ぎが上手くいかない原因になります。
水を飲み込んでしまうと過呼吸になるから気をつけて!
治し方|目線を前にする
息継ぎする口と水の距離を遠くするためには、目線を前にしましょう。
そうすることで口から水が入ることがなく、息継ぎが上手くできます。
息継ぎの時は顔を前に向けなさいと指導する場合もありますが、良くありません。
なぜなら、顔を前に向けると必要以上に上半身を起こしてしまうことがあるからです。
適切に上半身を起こしながら、息継ぎする口と水の距離を取るには、目線でコントロールするように指導しましょう。
結果的には顔は前を向くけれど、目線でコントロールしてあげた方がわかりやすいよ!
教え方|正面に立ってあげる
プールでは目印となるようなものが少ないです。
そのため、コーチは息継ぎの練習をしている人の正面に立ってあげましょう。
正面に立つことで目印となります。
目線をコーチの方に向けるように指導すると顔が下を向くことがなくなります。
コーチが立つ位置を意識すると教えやすかったり、サポートもしやすくなるよ!
\平泳ぎ初心者の人必見/
急に頭を上げてしまっている
影響|大きな力で頭を持ち上げる必要がある
水を持ち上げるのはとても重くて、力が必要です。
息継ぎの時は頭の上に水が乗った状態で頭を上げる必要があります。
そのときに急に頭を上げてしまうと、頭の上に乗っていた水を一気に持ち上げる必要があるため、大きな力が必要になり、体力を消耗してしまいます。
そもそも頭が持ち上がらないということも急に頭を上げてしまっていることが原因だね!
治し方|二段階で頭を上げる
二段階で頭を上げると、水を持ち上げる力が2回に分散して持ち上げやすくなります。
力も2回分に分散できるので体力を消耗しにくいです。
一段階目は後頭部が水面に来るように、二段階目で顔が完全に水面上に出るように頭を上げましょう。
手を広げた時に一段階目、手をかき始めたときに二段階目をすると一番やりやすいよ!
教え方|頭の位置を教えてあげる
泳いでいる人は自分の頭が水中でどの位置にあるか自覚しにくいです。
そのためコーチは頭の位置を教えてあげると良いでしょう。
教え方は、泳ぎ終わった後に頭の位置をコーチが再現してあげて、今の泳ぎ方はこのくらいの頭の位置だったよと教えてあげましょう。
泳ぎ終わった直後であれば、泳いでいる感覚とコーチが再現してくれた頭の位置をマッチさせることができ、次に泳ぐ時に自分で修正しやすくなります。
頭の位置は、後頭部と水面の間が20センチくらいが目安だよ!
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腕の力を使わずに体を起こそうとしている
影響|揚力を利用できない
息継ぎをするためには上半身を起こす必要があります。
その時に上半身だけの力ではなかなか起こすことができません。
実は腕の力を使うと上半身を簡単に起こすことができます。
腕で水を押すと揚力という力が発生し、その揚力を使って上半身を起こします。
揚力を使えれば泳ぐ時の体力も温存できて、長く楽に泳げるようになるよ!
治し方|手を開くときの手のひらの向きを治す
揚力を使えない人は、手を開く時の手のひらの向きが間違っていることが多いです。
揚力を使えない人は、手のひらが完全に外側(親指が真下)か、手のひらが完全に下側(親指が向かい合ってる)になっています。
正しい手のひらの向きは、斜め外側(親指が45度内側)です。
手のひらの向きを詳しく知りたい人は、「平泳ぎの手を初心者向けに徹底解説|コツや練習方法と子どもへの教え方」をご覧ください。
教え方|揚力を疑似体験してもらう
平泳ぎ初心者の人は揚力を使うことはとても難しいです。
しかし、揚力を疑義体験することで平泳ぎ初心者でも揚力が使えるようになります。
疑似体験の方法は、泳いでいる人の手にコーチが手を添えてあげて、手を開いたときに少し手を押し返してあげる方法です。
この方法で揚力を疑似体験でき、それをきっかけに揚力が使えるようになります。
お家でもうつ伏せの状態で肘を伸ばしたまま、床を押すように上半身を持ち上げると、揚力を疑似体験できるよ!
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息を十分に吐ききれていない
影響|肺に息を入れるスペースがない
息継ぎをするということは肺に空気を入れるということです。
しかし、息継ぎをする前に息を十分に吐ききれていないと、肺にスペースが空かずに空気を入れられるスペースがありません。
風船を膨らませたり、しぼませたりすることをイメージするとわかりやすいでしょう。
息を吐きることは水泳の息継ぎでは基本だよ!日常生活では息を吐くことを意識しないけど、水泳では意識しよう!
治し方|鼻から息を吐く
息を吐くときは鼻から吐くようにすると上手くいきます。
なぜなら
- 口から吐くと間違って水を飲み込んでしまう可能性があるから
- 口が開いたまま顔を上げると水を飲み込んでしまう可能性があるから
です。
鼻から吐いて、口から吸う、スイミングスクールでは一番最初に教える息継ぎの基本なので、基本に忠実に息継ぎをしましょう。
平泳ぎを習う頃は水泳に慣れてくる頃なので基本をおろそかにしがちだよ!一度おさらいしよう!
教え方|ボビングをする
ボビングとは、水中でしゃがんだあとに、プールの底を蹴って頭を水面上に出すというのを繰り返す息継ぎの基本練習です。
ボビングはスイミングスクールでは最初の頃に教える項目、練習です。
ボビングは息継ぎの基本であるため、平泳ぎの息継ぎの練習の中に取り入れるのも良いでしょう。
ボビングをさせてあげることで練習のマンネリ化や、リフレッシュさせることもできるよ!
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息継ぎのタイミングが間違っている
影響|体が沈む
息継ぎのタイミングが間違っていると体が沈みやすくなります。
例えば、手を開いた時に息継ぎをすると上半身が上がりにくく、力が入ってしまい体が沈みます。
体が沈むと余計に息継ぎがしにくくなり、また息継ぎのタイミングを間違えてしまう、という悪循環になります。
体が水面に近ければ近いほど少ない力で息継ぎすることができて、長く楽に泳げるようになるよ!
治し方|息継ぎのタイミングをマスターする
息継ぎのタイミングは手の動きに連動しています。
そのため、息継ぎのタイミングをマスターする前に手の動きをマスターすることが重要です。
平泳ぎ息継ぎのタイミングは手で水をかいたときから、脇を締めるまでの間に息継ぎをするのが適切です。
平泳ぎの息継ぎについては、「平泳ぎの息継ぎを初心者向けに徹底解説|練習方法と子どもへの教え方」で詳しく解説しているよ!
教え方|最初は陸上で練習する
息継ぎのタイミングに限らず、何かを練習する時は最初は陸上で練習すると上達スピードが早くなります。
なぜなら水に浮いたり、進んだりしなくてはいけない水中に比べて、考えることが少なくなるからです。
考えることが少なくなるとその練習、ここでいう息継ぎのタイミングに集中できて上達スピードが早くなります。
陸上で練習する時は鏡を使うと効果的だよ!
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下半身が沈んでしまっている
影響|顔が上げにくくなる
下半身が沈んでいると顔が上げにくくなり、息継ぎがしにくくなります。
下半身が沈んでいるときに息継ぎをしようとすると下半身の重さに引っ張られて思ったよりも上半身を起こすことができないからです。
顔が上げにくくなると余計な力を使いますし、水を飲み込んでしまう場合もあります。
水中では沈んでいる方向に体が引っ張られてしまうよ!
治し方|上半身を沈める
下半身が沈まないためには、上半身を沈めましょう。
キックしたあとに上半身を沈めると、その反対に下半身が水面に浮いてきます。
その後に手をかき始めると、下半身が浮いた状態で息継ぎをすることができ、スムーズに息継ぎすることができます。
沈めるということを聞くと少し不安になるけど、一度試してみてね!
教え方|シーソーに例える
上半身を沈めると、下半身が浮いてくるというのはシーソーに例えるとイメージしやすいです。
そのためには、お腹に力を入れて全身をまっすぐにしている必要があります。
小さいお子様であればお腹を意識しなくても自然の全身が真っ直ぐになっていることが多いので、シーソーをイメージして、上半身を沈めてごらんとアドバイスしてあげましょう。
キックしたあとは頭側が下へ、息継ぎの時はお尻側が下へというイメージでシーソーの動きを繰り返していることをイメージするとわかりやすいよ!
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まとめ|平泳ぎの息継ぎが上手くできない原因6つを克服しよう
平泳ぎの息継ぎが上手くできない原因6個を克服すると誰でも簡単に平泳ぎの息継ぎが上手くなります。
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