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背泳ぎの浮き方は「重心」が9割!足が沈む原因と初心者でも10分で浮けるコツを徹底解説

「背泳ぎを練習しているけれど、どうしても足が沈んでしまう…」と悩んでいませんか?
実は、背泳ぎで浮かない原因の多くは、筋力不足や才能のなさではありません。
水の中で体がどう動くかという「物理の法則」を少しだけ勘違いしているだけなのです。

  • 足が磁石のように底へ吸い寄せられる
  • 鼻に水が入るのが怖くて首に力が入る
  • お腹を上げようと意識するほど腰が反る

もしあなたが一つでも当てはまるなら、この記事はまさにあなたのためのものです。
水泳指導の現場で多くの方の「浮けない悩み」を解決してきた知見を凝縮しました。
無理に「浮こう」とするのをやめるだけで、体は驚くほど軽やかに水面に現れます。

この記事では、背泳ぎの基礎である「背浮き」の完全攻略ロードマップを公開します。
読み終える頃には、あなたはプールの水面でラッコのようにリラックスしているはずです。
結論から言えば、浮くための最大の秘訣は「目線の位置」と「肺の空気量」にあります。

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目次

なぜあなたの体は沈むのか?背泳ぎで浮かない3つの根本原因

背泳ぎの練習を始めて最初にぶつかる壁、それが「足が沈む」という現象です。
なぜ、クロールでは浮けるのに背泳ぎになると途端に沈んでしまうのでしょうか?
その理由は、人間の体の構造と、水中で働く「浮力」のバランスに隠されています。

重心と浮心のズレが「足沈み」を招く

水泳において、体が浮こうとする力の中心を「浮心」、重さの中心を「重心」と呼びます。
人間の浮心は空気が入っている「肺」のあたりにありますが、重心は「骨盤」のあたりにあります。
この浮心と重心が離れていることこそが、足が沈む最大の物理的原因です。

肺という浮き輪が上半身にあるため、上半身は浮きやすく、重りとなる下半身は沈みやすい。
これはシーソーのようなもので、何もしなければ足が下がっていくのは自然なことなのです。
私が指導したAさんも、「自分は骨太だから沈むんだ」と思い込んでいました。

しかし、実は「重心を浮心に近づける技術」を知らなかっただけだったのです。
このズレを理解せずに、力任せに足を動かしても、ただ体力を消耗するだけで終わります。
まずは、自分の体が水中でどのようにバランスを取ろうとしているかを知ることから始めましょう。

状態 重心の位置 結果
初心者の多く 腰付近(肺から遠い) シーソーのように足が急降下する
浮ける人 みぞおち付近(肺に近い) 水平なバランスを保ち、静止できる

「怖い」と感じる脳が体にブレーキをかける

背泳ぎが苦手な方の多くは、心のどこかで「鼻に水が入るのが怖い」と感じています。
この心理的な不安は、ダイレクトに首筋や肩の「力み」として体に現れます。
人間は不安を感じると、無意識に顎を引いて自分の足元を見ようとする習性があります。

顎を引くとどうなるか。頭の重さが前方(お腹側)にかかり、背中が丸まってしまいます。
背中が丸まれば肺が圧迫され、浮力を作るスペースが失われてしまうのです。
かつて世界的なトップスイマーも、ジュニア時代にはこの「恐怖心」との戦いがあったと言います。

「水に身を任せるということは、コントロールを捨てることではありません。水が自分を支えてくれると信じる、物理的な確信を持つことです。」

このように、メンタルとフィジカルは密接に繋がっており、精神的な緊張が浮力を殺します。
まずは「水は自分を沈めようとはしていない」という事実を受け入れる必要があります。
リラックスすること自体が、背泳ぎにおける最も高度なテクニックの一つなのです。

呼吸のタイミングが浮力を殺している

あなたは、水中で息を大きく吐きすぎてはいませんか?
肺の中の空気は、あなたにとって唯一の「内蔵された浮き輪」であることを忘れてはいけません。
息を全て吐き出してしまうと、その瞬間にあなたの体から浮力が失われます。

特に背泳ぎでは、顔が水面に出ているため、いつでも呼吸ができるという安心感があります。
そのせいで、不規則な呼吸になったり、逆に止めてしまったりする初心者が後を絶ちません。
肺の空気が半分以下になると、下半身を支えるだけの浮力は維持できなくなります。

  • 一度に全ての息を吐き出さない
  • 常に肺に4割程度の空気を残しておく意識
  • 吸うときは素早く、吐くときは細く長く

呼吸の乱れは浮力の乱れであり、そのまま姿勢の乱れへと直結していきます。
浮かないと焦って呼吸が激しくなり、さらに浮力がなくなるという負のスパイラル。
これを断ち切るには、肺を常に「膨らんだ風船」として維持する感覚が不可欠です。

【基礎】ラッコのように安定する「背浮き」の正しい姿勢と目線

背泳ぎで浮くための理論がわかったところで、次は具体的なフォームについて解説します。
理想的なのは、動物のラッコがプカプカと浮いているような、自然体な姿勢です。
ポイントは、首、胸、そして骨盤の3箇所を正しい位置にセットすることにあります。

目線は「真上」ではなく「やや後方」が正解

多くの指導書には「真上を見ましょう」と書かれていますが、これには少し補足が必要です。
真上、つまり天井の真上をじっと見つめると、顎が上がりすぎて首が反りすぎてしまうことがあります。
逆に顎を引きすぎれば足が沈む。では、どこを見るのがベストなのでしょうか?

正解は、「真上からやや後方(頭頂部側)に30度ほど傾けた位置」です。
これにより、頸椎(首の骨)が自然なカーブを描き、後頭部が適度に水に沈みます。
後頭部をしっかり水に預けることで、頭の重さが浮力として利用できるようになるのです。

「耳まで水に浸かるのが怖い」という方がいますが、耳は完全に水没させるのが基本です。
耳を水面から出そうとすると、首の筋肉に過度な緊張が走り、それが背中の硬直を招きます。
水の中に枕があると思って、自分の頭をゆったりと預けるイメージを持ってみてください。

胸を張るのではなく「肺に空気を溜める」意識

「胸を張って!」というアドバイスを真に受けて、背筋に力を入れて反り返っていませんか?
実は、背中を反らせる力みは、腰を沈ませる大きな要因となってしまいます。
必要なのは「張り」ではなく、肺を大きく広げる「膨らみ」なのです。

イメージしてほしいのは、胸板を厚くするのではなく、胸の中に大きな風船を入れる感覚です。
肺が膨らむことで、肋骨が外側に広がり、上半身の表面積がわずかに増えます。
このわずかな差が、水を受ける面積を増やし、安定した浮力を生み出してくれるのです。

あるレッスンの受講生は、胸を張るのをやめ、深呼吸を繰り返すだけで浮けるようになりました。
「力を入れなきゃ浮かない」という固定観念を捨てることが、上達への近道です。
肺を浮き具として最大限に活用すれば、余計な筋力は一切必要ありません。

骨盤を「後傾」させて腰の反りを防ぐ

足が沈むのを防ごうとして、腰を高く上げようとする人がいますが、これは逆効果になることが多いです。
腰を無理に上げようとすると、背中が反り、「くの字」の逆の形になってしまいます。
この姿勢は水の抵抗を増やすだけでなく、腹筋が抜けてしまい、結果として足が落ちます。

ここで重要なのが、骨盤をわずかに「後傾」させる(おへそを覗き込むような向き)意識です。
以下のステップで、水中で腰を安定させる感覚を掴んでみましょう。

  1. 水面で仰向けになり、軽くお腹に力を入れる(ドローイン)
  2. お尻の穴をキュッと締め、骨盤を平らにする
  3. 腰と水面の間に隙間を作らないように意識する

この姿勢が作れると、腹筋が天然のコルセットとなり、上半身と下半身が一本の棒のように繋がります。
一本の棒になれば、上半身の浮力が下半身にも伝わりやすくなり、足が沈まなくなります。
「腰を上げる」のではなく「腰をフラットに保つ」のが、一流の背泳ぎの共通点です。

ここまでのまとめ:理想の背浮き姿勢

・目線:真上より少し後ろ、後頭部を深く沈める
・胸:力まず肺を大きく膨らませる
・腰:反らさず、お腹をフラットに保つ

鼻に水が入らない!浮力を最大化する「魔法の呼吸法」

背泳ぎにおいて、浮力と並んで初心者を悩ませるのが「鼻に入る水」です。
「鼻がツーンとするのが嫌で、つい体がこわばってしまう」という方は非常に多いもの。
しかし、呼吸のメカニズムを正しく理解すれば、鼻に水を入れることなく、かつ浮力も維持できます。

「吸う:吐く」の黄金比率は「7:3」

背泳ぎの呼吸において、最も避けるべきは「吐ききること」です。
通常、陸上では吸う息と吐く息はほぼ同じ量ですが、水中では異なります。
浮力を確保するために、常に肺に一定量の空気をストックしておく必要があるからです。

私がお勧めしているのは、「吸う:吐く」の比率を7対3にするイメージです。
大きく吸って肺を満タン(10)にし、吐くときはそのうちの3割程度にとどめておきます。
そして肺が空になる前に、また素早く次の息を吸い込み、常に「浮き輪」を維持するのです。

呼吸のフェーズ 動作 浮力への影響
吸気(吸う) 口から「パッ」と素早く 浮力が一気に最大化する
保持(止める/細く吐く) 鼻から微量ずつ出す 安定した浮力をキープ
呼気(吐きすぎる) 一気に「ブハッ」と吐く 危険:浮力が消え、足が沈む

鼻から「んー」と出し続ける鼻呼吸のコツ

鼻に水が入る物理的な理由は、鼻腔内の圧力が外の水圧よりも低くなるからです。
これを防ぐ唯一の方法は、鼻から常にわずかな空気を出し続け、圧力を保つことです。
口で吸い、鼻から「んーーー」とハミングするように細く長く息を出してみてください。

このとき、鼻の穴から小さな泡がポコポコと出続けていれば合格です。
空気が外に向かって流れている限り、水が逆流して鼻の奥に入ることは絶対にありません。
多くの初心者が「息を止める」ことで鼻をガードしようとしますが、これは逆効果です。

息を止めると、不意に水が跳ねたときに驚いて吸い込んでしまうリスクが高まります。
「出し続けることこそが、最大の防御である」という逆転の発想を持ちましょう。
この鼻呼吸に慣れると、顔に多少水がかかっても全く動じないメンタルが手に入ります。

焦りを取り除く「水中マインドフルネス」

呼吸が乱れる最大の原因は、実はテクニック以前の「焦り」にあります。
「早く25m泳がなきゃ」「沈んだらどうしよう」という思考が、呼吸を浅く速くさせます。
背泳ぎは他の泳法と違い、自分の進行方向が見えないため、本能的な不安を感じやすいのです。

「水泳は、水との格闘ではなく、自分自身の緊張との対話である。」

かつての指導教官が教えてくれたこの言葉は、背泳ぎの呼吸にこそ当てはまります。
水面で浮いている間、自分の呼吸の音(鼻から抜ける音)に耳を澄ませてみてください。
自分の呼吸をコントロールできていると実感できれば、脳は「ここは安全だ」と判断します。

脳が安全だと判断すれば、筋肉の無駄な収縮が消え、体は本来の浮力を取り戻します。
テクニックとしての呼吸法と、それを支える穏やかなメンタル。
この両輪が揃ったとき、あなたの背泳ぎは別次元の快適さへと進化するでしょう。

魔法の呼吸法習得ステップ

  1. まずは足がつく浅瀬で、仰向けに寝てみる(顔は出す)
  2. 口から「パッ」と大きく吸い、頬を少し膨らませる
  3. 鼻から「んーー」とハミングしながら、ゆっくり5秒かけて吐く
  4. 肺が空になる前に、再び「パッ」と吸う。このリズムを繰り返す

足が沈む人へ贈る「下半身浮上」のトレーニング法

「姿勢も呼吸も意識しているのに、どうしても足だけが沈んでしまう…」
そんな悩みを持つスイマーにとって、背泳ぎの下半身沈没は最大のストレスですよね。
実は、下半身を浮かせるためには、単なる筋力ではなく「物理的な重心移動」と「推進力による揚力」の活用が不可欠です。

手を「万歳」の形にすると重心が上がる

足が沈む最大の理由は、上半身に浮力(肺)があり、下半身に重りが集中しているからです。
このバランスを劇的に改善する最も簡単な方法が、腕の位置を頭の上へ持ってくる「万歳」の姿勢です。
腕という重量物を頭側に移動させることで、体全体の重心が肺(浮心)に近づき、シーソーのバランスが水平に整います。

以前、パーソナルレッスンを担当した60代の男性は、気をつけの姿勢では10秒も持たずに足が沈んでいました。
ところが、腕を耳の後ろで重ねる「ストリームライン」に近い形を作った瞬間、魔法のように足がスッと水面に現れたのです。
彼は「自分の足が浮いている感覚を初めて知った」と、水中で声を上げて驚いていました。

重心を上げるための腕のセットポイント

  • 両腕を耳の真横、または少し後ろに配置する
  • 手の甲を重ねるか、親指を組んで固定する
  • 肘を真っ直ぐ伸ばし、脇の下を広げる意識を持つ
  • 二の腕で耳を軽く挟むようにして頭を安定させる

専門的な視点で見ると、腕を上げる動作は広背筋を伸展させ、胸郭を自然に引き上げる効果もあります。
これにより肺の容量が確保しやすくなり、結果として上半身の浮力そのものも強化されるのです。
まずは「気をつけ」で浮こうとするのをやめ、腕を伸ばした姿勢をデフォルトにしましょう。

膝を曲げずに「足の付け根」から動かす

下半身を浮かせるためにキックを打つのに、逆に沈んでしまうという現象がよく起こります。
これは、膝を曲げすぎて「自転車漕ぎ」のような動きになり、足の甲で水を下に押し下げていることが原因です。
背泳ぎのキックは「しなり」が命であり、膝はほとんど曲げずに足の付け根から動かすのが鉄則です。

イメージは、足の先で水面のボールをポーンと上に蹴り上げるような、軽やかなスナップです。
大きく蹴る必要はありません。水面をパチャパチャとわずかに揺らす程度の小さなキックで十分です。
この微細な振動が下半身に「揚力」を生み出し、沈もうとする足を水面に留めてくれます。

  1. プールの壁を持ち、仰向けになって足を伸ばす
  2. 太ももの筋肉を使い、膝を真っ直ぐにしたまま上下に揺らす
  3. 足首の力を抜き、足の甲で水を「上へ」放り投げる感覚を掴む
  4. 水面に親指の先がチラッと見える程度の深さで止める

「キックは沈まないための手段であって、進むための筋力トレーニングではない。まずは最小限の力で足が浮くポイントを探すべきだ。」

壁を蹴って「伸びる」時間を5秒作る

背泳ぎが苦手な人は、壁を蹴った直後から慌てて腕を回したりキックを打ったりしがちです。
しかし、最も浮力を得やすく、姿勢が安定するのは「慣性」で進んでいる時です。
壁を蹴った後の「けのび」の時間を意識的に長く取ることで、体が自然に浮くポジションを脳が覚えます。

実際に、初級者と中級者の違いは、この「何もしない時間」の質に現れます。
止まった状態で浮くのは難しいですが、少しでもスピードがあれば水流が体を支えてくれます。
この「水のサポート」を最大限に利用して、抵抗の少ない真っ直ぐな姿勢を作り上げましょう。

練習法 意識するポイント 得られるメリット
壁蹴りけのび 5秒間、微動だにしない 水平なバランス感覚の習得
スカーリング 手のひらで水を押さえ続ける 上半身の安定感と浮力の維持
10キック1ストローク 腕を回す前にキックで姿勢を作る スイムへのスムーズな移行

自宅でできる!背泳ぎのための柔軟性と体幹メニュー

「プールの練習だけではなかなか上達しない」と感じているなら、陸上での準備が鍵を握ります。
背泳ぎで楽に浮くためには、実は「肩周りの柔らかさ」と「腹圧のコントロール」が欠かせません。
これらは自宅のリビングで、寝る前の数分間で強化することが可能です。

肩甲骨の可動域を広げる「天使の羽」ストレッチ

肩甲骨が固まっていると、腕を耳の後ろに持っていく際に腰が反ってしまいます。
腰が反れば、前述した通り「くの字」になって足が沈む原因になります。
肩甲骨の可動域を広げることは、無理なくストリームラインを作るための最短ルートです。

私は現役時代、練習前に必ずこのストレッチを行い、肩周りの「遊び」を作っていました。
肩が動くようになると、腕を上げた時の窮屈さが消え、水中でリラックスできるようになります。
以下の手順で、毎日少しずつ肩周りをほぐしていきましょう。

  1. 壁を背にして立ち、両腕をアルファベットの「W」の形にする
  2. 肘を壁に沿わせたまま、ゆっくりと腕を上に伸ばしていく
  3. 一番高い位置で3秒キープし、肩甲骨が寄るのを感じる
  4. ゆっくりと元の位置に戻す。これを10回繰り返す

腹圧を高めて腰を浮かせる「ドローイン」

水中で腰が沈んでしまうのは、腹筋のスイッチが入っていないことも大きな要因です。
ただし、激しい腹筋運動が必要なわけではありません。大切なのは「インナーマッスル」の活用です。
「ドローイン」という呼吸法をマスターすれば、水中でもお腹が薄くなり、腰が沈みにくくなります。

ドローインのやり方

1. 仰向けに寝て膝を立て、大きく息を吸ってお腹を膨らませる
2. 息を吐きながら、おへそを背骨に押し付けるように凹ませていく
3. お腹を凹ませたまま、浅い呼吸を30秒間続ける

このトレーニングを行うと、水中で「お腹に一本の芯が通った感覚」が得られます。
この芯が上半身と下半身を強固に連結し、足の沈みを物理的に防いでくれるのです。
プールの行き帰りの電車や、デスクワークの合間でもできる最強の補強運動と言えるでしょう。

股関節をやわらかくする「カエル足ストレッチ」

背泳ぎのキックをしなやかに打つためには、股関節の柔軟性が不可欠です。
特に、股関節の前面(腸腰筋)が硬いと、足が自然に下に引っ張られてしまいます。
股関節の柔軟性を高めることで、キックの振幅が広がり、より少ない力で浮力を生めるようになります。

具体的には「カエル足」のようなストレッチが非常に有効です。
足の付け根から自由に動く感覚が身につけば、水中での下半身の重さが嘘のように消えます。

  • 床に四つん這いになり、両膝を左右に大きく開く
  • 肘を床につき、お尻をゆっくり後ろに引いていく
  • 内ももと股関節が伸びるのを感じながら20秒キープ
  • キックの動作をイメージして、リラックスして呼吸を続ける

ストレッチは「痛気持ちいい」範囲で行うのが、筋肉を緊張させないコツです。
水に入る前の「体のリセット」として、これらのメニューを習慣化してみてください。
驚くほどスムーズに、あなたの体は水面にフィットしていくはずです。

よくある質問:背泳ぎの「浮き」に関するQ&A

背泳ぎの基礎を学んでいく中で、どうしても個人の体質や環境による不安は尽きないものです。
ここでは、私が現場で実際に受けてきた多くの質問の中から、特に「浮き」に直結する重要なものを厳選しました。
技術的な解決策だけでなく、道具の力や考え方のコツについても深く掘り下げてお答えします。

耳に水が入るのがどうしても嫌な場合は?

「耳に水が入ると中耳炎になりそうで怖い」「ガサガサという音が不快」という悩みは非常に多いです。
結論から言えば、無理に我慢せず、まずは高品質な耳栓(イヤープラグ)を活用することを強くお勧めします。
なぜなら、「耳を守りたい」という防衛本能が働く限り、首筋の緊張は絶対に取れないからです。

首が緊張すれば後頭部が浮き上がり、重心が下がって結果的に足が沈むという悪循環に陥ります。
水泳専用のシリコン製耳栓は、水の侵入を完全に防ぎつつ、周囲の指導員の声は聞こえるように設計されています。
「道具に頼るのは格好悪い」と思わず、リラックスするための必須アイテムだと割り切りましょう。

耳の違和感を克服する3つのステップ

  • 水泳専用のソフトシリコン耳栓を装着する
  • お風呂の湯船で、耳まで浸かる練習を10秒ずつ行う
  • 耳に水が入った際は、入った方の耳を下に向け、片足立ちで軽く跳ねる

また、実は「耳に水が入る感覚」そのものが、正しい背泳ぎの姿勢ができている証拠でもあります。
耳の穴が水面下にある状態こそが、頭の重さを浮力に変えられている理想的なポジションなのです。
耳栓で恐怖心を取り除けば、自然と「耳まで沈める」勇気が湧き、浮力は格段に安定するはずです。

浮き身ができるようになったら次は何をすればいい?

静止した状態で浮けるようになったら、次は「動きの中で浮力を維持する」フェーズへと進みます。
ここで多くの方がいきなり大きく腕を回そうとして、再び沈んでしまうという失敗を犯します。
次のステップは「腕を動かさずにキックだけで進む」練習を徹底することです。

腕を動かす動作(ストローク)は、体幹の軸を揺らしやすく、バランスを崩す大きな要因になります。
まずは「けのび」の姿勢のまま、小さなキックだけで5メートル、10メートルと距離を伸ばしてください。
キックの振動で体が水面へと押し上げられる感覚(動的浮力)を掴むことが、完泳への最短ルートです。

  1. 壁を蹴って「けのび」で3秒進む
  2. 姿勢を崩さず、足の甲で優しく水面を叩くキックを開始する
  3. 視線がブレないように固定し、肺の空気を一定に保つ
  4. 余裕が出てきたら、片手ずつ交互に「気をつけ」の位置まで下げてみる

この練習で「動いても沈まない」という確信が持てれば、腕の動作を加えるのはそれほど難しくありません。
急がば回れ。背泳ぎにおいて、キックでの姿勢保持は全ての応用技術の土台となります。
焦らず、水面と一体化して滑るような感覚をじっくりと養っていきましょう。

脂肪が少ない人は浮けないって本当?

「私は筋肉質だから沈む」「体脂肪が少ないから背泳ぎに向いていない」という声をよく聞きます。
確かに、脂肪は水よりも軽く(比重が小さい)、筋肉や骨は水よりも重い(比重が大きい)という物理的事実はあります。
しかし、人間の体における最大の浮力源は「脂肪」ではなく「肺の中の空気」です。

どんなに筋肉質なアスリートであっても、肺にしっかりと空気が入っていれば、必ず水面に浮くことができます。
「浮きにくい体質」を自覚している人ほど、呼吸法や重心移動のテクニックが重要になるのです。
以下の表で、体質ごとの浮き方の戦略を確認してみましょう。

タイプ 浮力の傾向 意識すべきコツ
脂肪が多めの方 全体的に浮きやすい お腹が浮きすぎないよう、背中を真っ直ぐ保つ
筋肉質・痩せ型の方 下半身が沈みやすい 肺の空気を絶対に吐ききらない、顎を少し引く
骨太・沈みやすい方 重心が低い 両腕を頭の後ろで重ね、重心を強制的に肺へ寄せる

もしあなたが「自分は沈みやすいタイプだ」と思うなら、それを技術でカバーする楽しみを見つけてください。
沈みやすい人が浮けるようになった時のフォームは、無駄が削ぎ落とされた非常に美しいものになります。
体質のせいにせず、物理の法則を味方につけること。それこそが水泳の醍醐味なのです。

まとめ:背泳ぎは「浮かなくていい」と思えた瞬間に浮ける

ここまで、背泳ぎで浮くための物理的なコツ、呼吸法、そしてトレーニング法について解説してきました。
しかし、最後に最も大切なことをお伝えします。
それは、「浮こう、浮こう」と必死になればなるほど、体は皮肉にも沈んでいくということです。

「浮かなければならない」というプレッシャーは、全身に微細な筋緊張を生みます。
筋肉が硬くなれば体積が減り、比重が重くなって沈みやすくなるという負のスパイラルが始まります。
究極のコツは、水に逆らうのをやめ、自分の身を完全に水へ「預けてしまう」マインドセットにあります。

焦らず、水と友達になることから始めよう

最初から25mを泳ごうとしたり、かっこいいフォームを目指したりする必要はありません。
まずは、水中で自分の呼吸音が聞こえるほどリラックスできる場所を探してください。
プールの底に足がつく安心感の中で、少しずつ「水に支えられている感覚」を育てていくのです。

ある日突然、自転車に乗れるようになる瞬間があるように、背泳ぎも「あ、今浮いてる!」と直感する瞬間が必ず来ます。
その感覚は、一度掴んでしまえば一生忘れることのない、あなたの財産になります。
水は決してあなたを攻撃しません。あなたが力を抜けば、水は優しくあなたを押し上げてくれるのです。

「水泳は戦いではない。水という環境に、自分をいかに最適化させるかのプロセスである。」

この言葉を胸に、明日のプールでは少しだけ肩の力を抜いてみませんか?
沈むことを恐れず、むしろ沈んでみることで、浮力のありがたさを再確認するのも良いでしょう。
あなたの背泳ぎが、もっと自由で、もっと心地よいものになることを心から願っています。

明日のプールで試してほしい3つのこと

最後に、この記事を読み終えたあなたに、次回の練習で実践してほしい「3つのアクション」をまとめました。
あれもこれもと欲張る必要はありません。この3点だけを意識するだけで、景色は変わります。

  • 「耳まで沈める」:後頭部を枕に預けるように、耳を水の中に入れる。
  • 「肺を風船にする」:息を吐ききらず、常に胸を膨らませた状態をキープする。
  • 「万歳で壁を蹴る」:腕を頭の上で伸ばし、重心を肺に近づけてからスタートする。

これらの一つひとつは、今日からでも意識できる簡単なことばかりです。
しかし、その積み重ねが「沈まない体」を作り、やがて優雅な背泳ぎへと繋がっていきます。
水面で空を見上げながら、心地よい浮遊感を楽しめる日は、もうすぐそこまで来ています。

もし途中で壁にぶつかったら、またこの記事に戻ってきてください。
物理の法則は裏切りません。あなたの努力も、正しい方向へ向けば必ず報われます。
さあ、新しい感覚を手に入れるために、一歩踏み出しましょう!

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