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水泳タオルの正解|初心者でも失敗しない「セーム」の選び方と寿命を3倍延ばすメンテナンス術

「プールに行くなら、タオルは家のバスタオルで十分でしょ?」

もしあなたがそう思っているなら、最初のプール体験で少しだけ後悔することになるかもしれません。

なぜなら、プールの更衣室は湿度100%の過酷な環境だからです。

普通の綿タオルは、一度濡れてしまえばただの「重たい布」に変わります。

絞っても吸水力は戻らず、濡れた身体を拭くどころか、冷たい水分を塗り広げるような不快感に襲われるでしょう。

バッグの中はずっしりと重くなり、帰宅後の洗濯も大変です。

しかし、「水泳タオル(セームタオル)」があれば世界が変わります。

絞れば一瞬で乾燥時の吸水力が復活し、たった一枚の小さな布で、全身の水分を完璧に拭き取ることができるのです。

この記事では、水泳歴20年の私が、初心者が戸惑う「水泳タオルの真実」を徹底解説します。

カピカピに乾く謎の素材の正体から、絶対に失敗しない選び方、そして誰も教えてくれない「寿命を3倍延ばすメンテナンス術」まで。

これを読めば、あなたはもうロッカールームで「初心者」に見られることはありません。

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目次

なぜプールでは「普通のタオル」を使わないのか?驚異のメカニズム

プールサイドを見渡すと、上級者ほど「小さな謎の布」を持っていることに気づくはずです。

あれこそが、水泳専用に開発された「セームタオル(スイムタオル)」です。

なぜ彼らは、ふかふかの綿タオルではなく、あのゴムのような質感のタオルを選ぶのでしょうか。

その理由は単なる「好み」ではありません。

水泳というスポーツ特有の環境に適応するための、物理的かつ合理的な必然性がそこにあるのです。

絞れば何度でも復活する「無限の吸水力」の秘密

セームタオル最大の武器は、その異常なまでの「復元力」にあります。

普通の綿タオルは、繊維の間に水を溜め込む構造をしています。

そのため、一度飽和状態まで濡れてしまうと、いくら強く絞っても繊維の奥に水分が残り、吸水力は著しく低下します。

これでは、髪を拭き、顔を拭き、身体を拭く…という工程の途中でタオルが限界を迎えてしまいます。

一方、セームタオルの主原料であるPVA(ポリビニルアルコール)スポンジは、全く異なる構造を持っています。

ミクロ単位の微細な気孔が無数に空いており、これが毛細管現象によって水分を強力に吸い上げます。

そしてここからが重要です。

このスポンジ構造は、「絞る」という圧力に対して極めて素直に反応し、内部の水分をほぼ完全に放出するのです。

【綿タオル vs セームタオルの決定的な違い】

比較項目 一般的な綿バスタオル 水泳用セームタオル
吸水構造 繊維の隙間に溜める 気孔が吸い上げる(スポンジ)
絞った後の状態 湿ったままで吸わない 乾燥時に近い吸水力が復活
1回の許容量 限界がある 絞れば無限
乾燥速度 非常に遅い 非常に速い

つまり、セームタオルは「拭く→絞る→拭く」というサイクルを繰り返すことで、理論上は「無限」に水分を吸い取ることができるのです。

これこそが、全身ずぶ濡れの状態からでも、フェイスタオル程度のサイズ一枚で完璧にドライな状態まで持っていける理由です。

かつて私も綿タオルでジムに通っていましたが、全身を拭き終わる頃にはタオルが水を含んで3倍の重さになり、ロッカールームの床を濡らしてしまっていました。

カピカピに乾くのは故障ではない!素材の特性を理解する

初めてセームタオルを買った人が、翌日に必ず直面する衝撃的な光景があります。

「タオルが、プラスチックの板のようにカチカチに固まっている…!」

これは不良品でも劣化でもありません。

PVA素材は乾燥すると硬化するという特性を持っており、むしろ正常な状態なのです。

この「カピカピ化」には、雑菌の繁殖を防ぐというメリットもありますが、扱いを知らないとパニックになります。

  • 硬化したまま広げない:無理に広げようとすると、パリッと割れてしまいます。
  • 折り目の癒着に注意:濡れた状態で折り畳んで乾かすと、生地同士がくっつくことがあります。
  • 水につけると一瞬で戻る:水を含ませた瞬間、驚くほど柔らかいシルクのような質感に戻ります。

この「水で戻す」という儀式こそが、スイマーにとってのスイッチが入る瞬間でもあります。

カチカチのタオルをシャワーの水流に当てると、一瞬で「ふにゃっ」と柔らかくなる感覚。

この魔法のような変化を楽しむことこそ、セームタオルユーザーの醍醐味と言えるでしょう。

「乾くと硬くなる」という特性を知らずに、「これ、もう使えないんじゃ…」と捨ててしまう初心者が後を絶ちません。

安心してください。そのタオルは、水を与えれば何度でも蘇ります。

荷物が劇的に減る?ミニマリストも愛用するコンパクト性

仕事帰りにジムへ行く人にとって、「荷物の量」は死活問題です。

かさばるバスタオルを通勤バッグに入れるのは現実的ではありませんし、濡れたタオルを持ち歩くリスクも避けたいところです。

セームタオルは、この問題を物理的に解決します。

先ほど解説した通り、絞れば何度でも吸うため、大きなサイズである必要がありません。

一般的なバスタオルの4分の1程度のサイズで十分事足ります。

【バッグの中身はどう変わる?】

項目 綿バスタオル派 セームタオル派
必要なサイズ 約 60cm × 120cm 約 34cm × 44cm
収納時の体積 2Lペットボトル並み 350ml缶ジュース程度
使用後の重量 約 800g(水を含む) 約 150g(絞った後)
周囲への被害 他の荷物が湿気る ケース収納で完全隔離

私自身、セームタオルに切り替えてからは、ジム用のバッグがボストンバッグからトートバッグへとサイズダウンしました。

使用後は固く絞って専用の筒型ケースやジップロックに入れるだけ。

水分が垂れてくる心配もなく、書類やPCが入ったバッグにも安心して収納できます。

まさに「ミニマリスト・スイマー」のための必須ギアと言えるでしょう。

【専門家の視点】肌と髪を守るための「摩擦レス」な拭き方

一方で、「セームタオルは肌触りが悪い」という声も耳にします。

確かに、ゴムのような質感は綿のパイル地のような「癒やし」はありません。

しかし、美容的な観点から見ると、セームタオルには大きなメリットがあります。

インストラクターのアドバイス
「綿タオルでゴシゴシ擦ると、肌の角質を傷つけたり、濡れてキューティクルが開いた髪にダメージを与えたりします。
セームタオルは『拭く』のではなく、肌に押し当てて水分を『吸わせる』のが正解です。
摩擦ゼロで水分だけを除去できるので、実は肌の弱い方や髪の長い女性にこそおすすめしたいアイテムなんですよ。」

表面を滑らせようとするから、引っかかって痛いのです。

ポンポンと優しく肌に置くだけで、掃除機のように水滴を吸い取ってくれる。

この「摩擦レス」な拭き心地をマスターすれば、もう綿タオルで肌を擦る生活には戻れなくなるはずです。

絶対に後悔しない水泳タオルの選び方【素材・サイズ・ブランド完全比較】

いざ購入しようとECサイトを見ると、似たような商品が並んでいて何を選べばいいか迷うはずです。

「どれも同じでしょ?」と適当に選ぶと、肌に合わなかったり、サイズが小さすぎて使い勝手が悪かったりと、地味なストレスを抱えることになります。

ここでは、失敗しないための3つの基準を明確にします。

実は2種類ある!「スポンジ型(PVA)」と「マイクロファイバー」の違い

「水泳タオル」と呼ばれるものには、大きく分けて2つの素材が存在します。

これまで解説してきた主流の「スポンジ型(PVA素材)」と、近年人気が高まっている「マイクロファイバー型(極細繊維)」です。

この2つは、似て非なるものです。

それぞれの特性を理解し、自分のスタイルに合った方を選ぶことが重要です。

【素材別:完全比較クロスレビュー】

評価項目 スポンジ型(PVA) マイクロファイバー型
吸水スピード ◎ 瞬間的 ◯ 普通
絞りやすさ ◎ 軽い力で絞れる △ 力が必要
肌触り △ ゴムっぽい・張り付く ◎ 布に近い・柔らかい
乾燥時の状態 カチカチに固まる 柔らかいまま
向いている人 競泳・頻繁に泳ぐ人 肌が弱い人・子供

結論として、「吸水力と絞りやすさ」を最優先するなら、迷わず伝統的なスポンジ型(PVA)を選んでください。

プールサイドでの使い勝手は圧倒的です。

一方で、あの独特の「張り付き感」がどうしても苦手な方や、乾いた時にカチカチになるのが管理しづらいと感じる方は、マイクロファイバー型が救世主となります。

最近のマイクロファイバー製スイムタオルは吸水性も向上しており、普段使いのタオルに近い感覚で使用できます。

サイズ選びの黄金比「大は小を兼ねない」理由

「どうせなら大きい方がいいだろう」と、大判サイズ(Lサイズやバスタオルサイズ)を選ぼうとしていませんか?

水泳タオルにおいて、その考えは危険です。

なぜなら、サイズが大きくなればなるほど、「絞る」という動作が困難になるからです。

水分をたっぷり含んだ大判のPVAスポンジは、かなりの重量になります。

それを片手で握って絞るのは至難の業で、両手で雑巾絞りをしても、中心部の水分まで抜ききるのは相当な握力を要します。

【推奨サイズの目安】

  • Sサイズ(約30×40cm)
    ハンドタオル程度。絞りやすさは最強。髪が短い男性や、荷物を極限まで減らしたい人向け。
  • Mサイズ(約40×60cm)
    【最もおすすめ】フェイスタオルより少し小さい程度。背中も拭きやすく、絞るのも苦にならない黄金バランス。
  • Lサイズ(約50×100cm以上)
    バスタオル級。身体に巻いて暖を取るには良いが、絞るのが大変。更衣室に置いておく用。

私の失敗談をお話しすると、最初にLサイズを買ってしまい、プールサイドで絞るたびに手首を痛めそうになりました。

結局、そのLサイズをハサミで半分に切って使うことになったのです。

初心者はまず、Mサイズ(または34cm×44cm前後の規格)を選ぶのが、絶対に失敗しない正解ルートです。

主要4大ブランドの特徴を徹底解剖

水泳タオルは、Speedo(スピード)、Arena(アリーナ)、Mizuno(ミズノ)、SWANS(スワンズ)といった競泳主要ブランドから発売されています。

「どれもOEMで中身は同じでは?」と思うかもしれませんが、実は微妙に質感が異なります。

長年使い比べたマニアの視点で、その違いを言語化します。

  • Speedo(スピード)「セームタオルの王道」
    適度な厚みと表面の凹凸(エンボス加工)が絶妙。肌離れが良く、張り付きにくいのが特徴。最もバランスが良い優等生。
  • Mizuno(ミズノ)「耐久性の鬼」
    繊維が緻密で、比較的破れにくい印象。中芯が入っているタイプもあり、型崩れに強い。長持ちさせたいならコレ。
  • Arena(アリーナ)「デザインと柔らかさ」
    カラーバリエーションやキャラクターコラボが多く、見た目が楽しい。質感はやや柔らかめで、女性ファンが多い。
  • SWANS(スワンズ)「コスパと機能美」
    ゴーグルメーカーらしく、実用本位。ドライタオル系のラインナップも充実しており、玄人好みの渋い選択。

正直なところ、この4大ブランドであればどれを選んでも「ハズレ」はありません。

好きな選手のスポンサーや、持っている水着のブランドと合わせる選び方で十分です。

重要なのはブランド名よりも、前述した「サイズ」を間違えないことです。

初心者が最初に買うべき「エントリーモデル」の条件

ここまでを総括して、「結局、私は何を買えばいいの?」という問いに答えを出します。

あなたが初めて水泳タオルを手にするなら、以下の条件を満たすものを購入してください。

【失敗しない「最初の1枚」の条件】

  1. 素材は「PVAスポンジ型」(吸水感動を味わうため)
  2. サイズは「Mサイズ相当(約44cm×68cm)」(拭きやすさと絞りやすさのバランス)
  3. 形状は「表面にエンボス(凹凸)加工があるもの」(肌への張り付き軽減)

このスペックのタオルを1枚持っておけば、日々のスイミングから旅行、キャンプまで、あらゆるシーンで「水」に関するストレスから解放されます。

特に表面の凹凸加工は重要です。

つるつるの表面だと、濡れた背中にビタッと張り付いて剥がすのが大変ですが、凹凸があればスムーズに扱えます。

ロッカールームで差がつく!スマートな使い方と「絞り」の技術

良いタオルを手に入れても、使い方が間違っていればその性能は発揮されません。

プールのロッカールームには、暗黙のルールや、効率的な動き方が存在します。

ここでは、ベテランスイマーたちが無意識に行っている「スマートな所作」を分解して解説します。

プールに入る前に濡らす?乾燥したまま使うのはNGな理由

多くの初心者がやってしまう最大のミス。

それは、「乾いたカチカチの状態でプールサイドに持ち込み、上がった直後に肌に当ててしまう」ことです。

これは絶対にNGです。

乾燥したPVAスポンジは硬く、吸水性が起動していません。

そのまま肌に当てれば痛いですし、水を吸うのにもワンテンポ遅れます。

正しいルーティンは以下の通りです。

  1. ロッカールームまたはシャワー室で、タオルを水で完全に濡らす。
  2. 柔らかくなったら、固く絞る。
  3. 絞った状態(湿った状態)でプールサイドに持ち込む。
  4. 泳ぎ終わったら、そのタオルで身体を拭く。

逆説的ですが、「濡らして絞った状態」こそが、セームタオルの吸水力がMAXになる状態なのです。

この準備運動ならぬ「準備給水」を忘れないようにしましょう。

シャワー室でタオルを濡らし、「ジャーッ」と絞る音を聞くと、「さあ泳ぐぞ」というスイッチが入ります。

身体を「拭く」のではなく、水滴を「吸わせる」感覚

先ほどの「摩擦レス」の話とも繋がりますが、具体的な動作としてのコツをお伝えします。

綿タオルのように「ゴシゴシ」と往復させる動きは捨ててください。

セームタオルの正しい使い方は、「ポンポン」と叩く、あるいは「スーッ」と一方向に滑らせる動きです。

【部位別:プロの拭き方】

  • 髪の毛
    タオルを頭にかぶせ、上から手で押さえるようにして水分を吸わせる。その後、タオル越しに頭皮をマッサージするように拭く。
  • 背中
    タオルを広げて背中に貼り付け、一瞬待ってから剥がす。または、端と端を持って斜めに一度だけ滑らせる。
  • 腕・脚
    筒状になるようにタオルを巻き付け、軽く握りながらスライドさせる。一発で水滴が消えます。

特に「髪の吸水」は感動的です。

ドライヤーの時間が半分以下に短縮されるほどの効果があります。

髪の長い方は、身体を拭いた後にもう一度タオルを絞り、最後に髪を包んでターバンのようにして更衣室に戻ると、滴る水を完全にカットできます。

脱水機は不要!手絞りで限界まで水を切るコツ

多くのスポーツジムの更衣室には、水着用の小型脱水機が設置されています。

「セームタオルも脱水機にかけていいの?」と迷うかもしれませんが、基本的には不要、もしくは推奨されません。

なぜなら、手で絞るだけで十分な吸水力が復活するからです。

また、高速回転による遠心力は、タオルの繊維構造(特に内部の補強メッシュ)を傷め、破れや伸びの原因になります。

握力に自信がない女性や子供でも、しっかりと水を切るコツがあります。

それは「雑巾絞り」ではなく「おにぎり絞り」です。

握力いらずの絞り方テクニック
タオルをねじるのではなく、小さく丸めて団子状にします。
それを両手で挟み込み、体重をかけるようにして「ギュッ」と押し潰してください。
ねじ切るような力は不要です。圧力をかけるだけで、水は驚くほど排出されます。

この方法なら、タオルへのダメージも最小限に抑えられ、手首も痛くなりません。

スマートに絞って、スマートに拭く。

これが洗練されたスイマーの流儀です。

カビ・臭い・劣化を防ぐ!寿命を延ばすメンテナンスの極意

セームタオルは「正しく使えば数年は持つ」耐久性の高いアイテムです。

しかし、多くのユーザーが半年も経たずに「カビさせて捨てる」か「臭くて使えなくなる」という結末を迎えています。

その原因の9割は、間違ったメンテナンス方法にあります。

ここでは、メーカーの取扱説明書には書ききれない、現場レベルでのリアルな管理術を伝授します。

少しの気遣いで、あなたの相棒は3倍長生きします。

洗濯機で洗ってもいいの?メーカー推奨と現場のリアル

「毎回手洗いは面倒くさい。洗濯機に放り込んではダメなのか?」

これは全スイマーが抱く疑問です。

結論から言うと、メーカーの公式見解は「手洗い推奨」がほとんどですが、条件付きで洗濯機は使用可能です。

ただし、何も考えずに回すと一発でボロボロになります。

以下の比較表を見て、リスクとリターンを天秤にかけて判断してください。

【洗濯方法によるメリット・デメリット比較】

洗濯方法 手洗い(水洗い) 洗濯機(ネット使用)
清潔度 △ 皮脂汚れが残りやすい ◎ スッキリ落ちる
生地への負担 ◎ ほぼゼロ △ 摩擦で毛羽立ちやすい
推奨頻度 毎回 週1回程度
注意点 しっかり絞って乾かす 漂白剤・乾燥機は厳禁

私の推奨する「最適解」は以下のハイブリッド運用です。

普段はプールのシャワー室でしっかりと水洗いし、週に一度だけ、洗濯ネットに入れて「おしゃれ着コース(弱水流)」で洗うこと。

これなら生地を傷めすぎず、手洗いでは落ちない皮脂汚れや臭いの元をリセットできます。

絶対にやってはいけないのは、乾燥機(タンブラー乾燥)にかけることです。

高熱でPVA素材が変質し、溶けたり縮んだりして、二度と使い物にならなくなります。

黒カビが生えてしまった時の緊急対処法と漂白剤の是非

湿気の多い季節、うっかり濡れたままバッグに放置してしまい、黒いポツポツ(黒カビ)が発生してしまった…。

絶望的な瞬間ですが、まだ諦めないでください。

カビ取りと言えば「塩素系漂白剤(ハイターなど)」が思い浮かびますが、セームタオルへの使用は非常にデリケートな問題です。

【警告】漂白剤使用のリスク

塩素系漂白剤は強力な除菌力を持ちますが、同時に色落ち(脱色)素材の劣化を招きます。
特に鮮やかな色のタオルは、カビと一緒に色まで白く抜けてしまう可能性が高いです。

もしどうしてもカビを取りたい場合は、以下の手順で「最終手段」として試してください。

  1. 酸素系漂白剤(液体)を選ぶ
    粉末タイプや塩素系よりも穏やかな、色柄物用の酸素系漂白剤を用意します。
  2. 薄めた液に短時間つけ置き
    規定より薄めたぬるま湯に、30分〜1時間程度つけ込みます。長時間放置はNGです。
  3. 徹底的にすすぐ
    薬剤が残ると肌荒れの原因になるため、これでもかというほど水ですすぎます。

これで落ちなければ、残念ながらその黒点は「タオルの寿命」の一部として受け入れるか、買い替えを検討してください。

カビさせない最大の予防策は、やはり「帰宅後すぐに広げて干す」ことに尽きます。

乾燥させるとバリバリに割れる?正しい保管方法

保管方法には「乾燥派」と「湿潤派」の2つの流派が存在します。

それぞれに正義がありますが、現代の主流は「完全に乾燥させて保管する」スタイルです。

濡れたまま筒(ケース)に入れて保管する方法は、すぐに使えて便利ですが、夏場はカビの温床になりがちです。

毎日泳ぐヘビーユーザー以外は、乾燥保管をおすすめします。

しかし、ここで問題になるのが「乾くとバリバリになって割れる」リスクです。

これを防ぐための、プロ直伝の干し方があります。

  • 直射日光を避ける:紫外線は劣化を早めます。必ず風通しの良い「陰干し」で。
  • 半乾きで一度揉む:完全に固まる前に一度手で揉みほぐすと、柔らかいまま乾きやすくなります。
  • ハンガーにかけない:二つ折りにすると、その形状で固まります。平干しか、ピンチハンガーで端を挟んで吊るすのがベストです。

もし折り畳んだ状態でカチカチに固まってしまった場合は、無理に開こうとせず、そのままの状態で保管場所に置いてください。

次回使う時に、その塊ごと水につければ問題なく復活します。

「固まること」を恐れず、「固まらせ方」をコントロールするのが上級者です。

吸水力が落ちてきた?復活させるための裏技

「最近、なんだか吸い込みが悪いな…」

長く使っていると、表面に目に見えない皮脂膜ができたり、気孔が詰まったりして吸水力が低下します。

そんな時に試してほしい、吸水力復活の儀式があります。

それは、「ぬるま湯つけ置き洗い」です。

吸水力復活レシピ
洗面器に40度〜45度くらいのぬるま湯を張り、少量の中性洗剤を溶かします。
そこにタオルを沈めて優しく押し洗いし、そのまま1時間ほど放置。
お湯の力で繊維の奥の皮脂が溶け出し、詰まりが解消されます。

これだけで、新品の時のような「肌に吸い付く感覚」が蘇ることが多々あります。

捨てる前に、ぜひ一度この「お湯エステ」を試してみてください。

それでもダメなら、それは素材自体の寿命かもしれません。

【Q&A】水泳タオルに関するよくある疑問を完全解決

最後に、記事本文では触れきれなかったニッチな疑問や、応用的なテクニックをQ&A形式で網羅します。

ここを読めば、あなたの水泳タオルリテラシーは完璧になります。

大きすぎるタオルは切って使っても大丈夫?

結論:全く問題ありません。むしろ推奨します。

PVAスポンジ素材は「切りっぱなし」にしても、糸がほつれてくることがありません。

ハサミで自由にカットして、自分の好きなサイズにカスタマイズできるのが隠れたメリットです。

【カットして生まれる活用アイデア】

  • 大判を半分に:Mサイズ2枚としてローテーション運用。
  • 1/4サイズに:ゴーグルケースに入る「ハンカチサイズ」にして、プールサイドでの顔拭き専用に。
  • 端切れを再利用:小さく切ったものを台所のシンク拭きや、洗車後の拭き上げスポンジとして活用。

Lサイズを買って後悔している人は、今すぐハサミを入れてみてください。

使い勝手が劇的に向上するはずです。

寿命のサインはどこ?買い替え時はいつ?

「いつまで使えるの?」という問いへの答えは、以下のサインが出た時です。

見た目だけでなく、手触りの変化にも注目してください。

  • 表面の剥離・ボロボロ:表面がポロポロとカスのように剥がれ落ちてくる。
  • 異臭が取れない:洗っても乾かしても、カビ臭や生乾き臭が消えない。
  • 硬化して戻らない:水につけても、以前のような弾力がなく、硬いままの部分がある。
  • 破れ・裂け:端から裂けてきたら替え時です。

一般的に、週2〜3回の使用で1年〜2年が目安です。

ただし、メンテナンス次第では3年以上持つことも珍しくありません。

高価なものではないので、少しでも不快感を感じたら、新しい色や柄に買い替えて気分を一新するのも良いでしょう。

水泳以外でも使える?キャンプや旅行での意外な活用術

その吸水力と速乾性は、プールの中だけで使うにはもったいないスペックです。

陸の上でも活躍するシーンは無限にあります。

【陸上でのキラーコンテンツ】

1. 雨の日の自転車通勤・通学
びしょ濡れのバッグやレインコートを、玄関先でサッと拭き取るのに最適。

2. 銭湯・サウナ・温泉旅行
薄くて軽いので、温泉巡りの際にバスタオルを持ち歩く必要がなくなります。「隠しタオル」としても優秀。

3. テント泊・キャンプ
朝露で濡れたテントを撤収する際、セームタオルで拭けば一瞬で乾燥。キャンパーの間でも密かなブームです。

防災リュックの中に一枚入れておくのもおすすめです。

水が貴重な災害時において、少量の水で洗えてすぐに乾くタオルは、衛生を保つための強力な武器になります。

子供が管理できない時はどうすればいい?

スイミングスクールに通うお子さんが、セームタオルを紛失したり、カビさせたりするのは「あるある」です。

親御さんができる対策は2つあります。

一つは、「名前を大きく書く」こと。

ただし、PVA素材は油性ペンが滲みやすいので、名前用のスタンプを押すか、乾いた状態で端の方に小さく書くのがコツです。

もう一つは、「ケースに必ず戻す癖をつける」こと。

「拭き終わったら、濡れたままでいいから筒に入れる」というシンプルなルールを徹底させてください。

家に帰ってから親御さんが洗って干してあげれば、カビのリスクは回避できます。

子供にとって、あの「カチカチの板」を管理するのは難しいミッションです。

大人がサポートしてあげましょう。


水泳タオル(セームタオル)は、単なる道具ではありません。

水という環境と戦うスイマーのために進化を遂げた、高機能なギアです。

最初は「なんだこれ?」と思うような不思議な触感も、使いこなせば「これなしではプールに入れない」という絶対的な信頼感に変わります。

「拭く」のではなく「吸う」。

この感覚をマスターして、あなたもスマートで快適なスイミングライフを手に入れてください。

さあ、次のプールの日が楽しみになってきませんか?

お気に入りの一枚を見つけて、水泳バッグに忍ばせておきましょう。

連続不合格』をプロの個別指導で抜け出す

「なぜうちの子だけ受からないの?」そんなママ・パパの悩みを『水泳の家庭教師』が解決します。スイミングでは見落とされるお子様特有の「小さなクセ」を取り除き、お子様の笑顔と合格を最短で叶えます。

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