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【2024年最新|平泳ぎのルール完全版】改正内容から失格事例まで完全解説

この記事を書いている人

平泳ぎ太郎

■主な経歴

  • 200m平泳ぎインターハイ優勝
  • 全国大会メダル10個
  • 全国大会決勝進出18回
こんなことを思っていませんか?
  • 初めて試合で平泳ぎを泳ぐから失格にならないようにルールを簡単に知っておきたい
  • 平泳ぎのルールが改正されたって聞いたけど、改正内容が今の自分にどれだけ影響あるか知りたい」
  • 「試合で平泳ぎを泳いで初めて失格になってしまった。ルールを理解して、二度と失格になりたくない

平泳ぎは各部分を審判が目視で、ルール違反ではないか判断しています。

この記事では

200m平泳ぎ元インターハイ優勝者の平泳ぎ太郎が、平泳ぎのルールが一目でわかるように「平泳ぎのルール早見表」を作成しました。

200m平泳ぎ元インターハイ優勝者の平泳ぎ太郎が、平泳ぎのルールが一目でわかるように「平泳ぎのルール早見表」を作成しました。

この記事を読むと以下の5つのことがわかります。

  • 平泳ぎで審判がどこを見ているのか
  • 平泳ぎでどうなった場合に失格になるのかわかる
  • 平泳ぎのルール改正について詳しくわかる
  • 平泳ぎの失格事例が具体的にわかる
  • 平泳ぎに限らず競泳全般のルールについても詳しくわかる

\平泳ぎが速くなりたい人必見/

目次

平泳ぎのルール早見表

平泳ぎのルール早見表

スクロールできます
初心者
注意度
審判着眼点条文
ひとかきひとけりのルール
バタフライのキックは平泳ぎのキックの前に行われているか7条1
うつ伏せの姿勢で行われているか7条2
手(プル)のルール
両腕が同時に動いているか7条2
 ひじは水中に入っているか7条3
両腕はお尻より後ろをかいていないか7条3
水面か水面下をかいているか7条3
両腕が同時に水面、水中、水上のいずれかから、前の方に揃えて伸びているか7条3
足(キック)のルール
 バタフライのキックのように足の甲でキックしていないか7条5
キックのときに両足は外側に向いているか7条5
両足は同時に動いているか7条4
頭のルール
ひとかきひとけり後のひとかき目までに頭が水面上に出ているか7条1
 1ストローク(1回のかき+1回の蹴り)の間に頭が水面上に出ているか7条4
ターンとゴールのルール
 ターンとゴールのときに手を重ねずに同時に手をついているか7条6
ターンのときに足が壁から離れてからは、うつ伏せになっているか7条2
平泳ぎルール早見表

平泳ぎのルール早見表

スクロールできます
初心者   注意度審判着眼点条文  
ひとかきひとけりのルール
バタフライのキックは平泳ぎのキックの前に行われているか7条1
うつ伏せの姿勢で行われているか7条2
手(プル)のルール
両腕が同時に動いているか7条2
 ひじは水中に入っているか7条3
両腕はお尻より後ろをかいていないか7条3
水面か水面下をかいているか7条3
両腕が同時に水面、水中、水上のいずれかから、前の方に揃えて伸びているか7条3
足(キック)のルール
 バタフライのキックのように足の甲でキックしていないか7条5
キックのときに両足は外側に向いているか7条5
両足は同時に動いているか7条4
頭のルール
ひとかきひとけり後のひとかき目までに頭が水面上に出ているか7条1
 1ストローク(1回のかき+1回の蹴り)の間に頭が水面上に出ているか7条4
ターンとゴールのルール
 ターンとゴールのときに手を重ねずに同時に手をついているか7条6
ターンのときに足が壁から離れてからは、うつ伏せになっているか7条2
平泳ぎルール早見表

平泳ぎのルールは、公益財団法人日本水泳連盟の「競泳競技規則」の第7条に記載されています。

平泳ぎのルール全文

第7条平泳ぎ(7)

1 スタート後、折り返し後の一かき目は完全に脚のところまで持っていくことができる。その間泳者は水没状態であってもよい。スタート後、折り返し後に、最初の平泳ぎの蹴りの前にバタフライの蹴りが1回許される。二かき目の両腕が最も幅の広い部分で、かつ両手が内側に向かう前までに、頭の一部が水面上に出ていなければならない。(7.1)


2 スタート後と折り返しの後の最初の一かきの始まりから、体はうつぶせでなければならない。折り返し動作中は、壁に手がついた後、うつぶせ状態でなくてもよいが、足が壁から離れたときには、うつぶせ状態でなければならない。競技開始から、競技を通して泳ぎのサイクルは、1回の腕のかきと1回の足の蹴りをこの順序で行う組み合わせでなければならない。両腕の動作は、同時に行わなければならず、交互に動かしてはならない。(7.2)


3 両手は一緒に胸より水面、水中または水上から前方へそろえて伸ばし、水面または水面下をかかねばならない。肘は、折り返し前の最後の一かき、折り返しの動作中、ゴールの際の最後の一かきを除き、水中に入っていなければならない。両手は、スタートおよび折り返しの後の一かきを除き、ヒップラインより後ろに戻してはならない。(7.3)


4 泳ぎの各サイクルの間に頭が水面上に出なければならない。両脚の動作は、同時でなければならず、交互に動かしてはならない。(7.4)


5 両足は推進力を得る際は外側に向かわなければならない。交互に動かすこと、下方へのバタフライの蹴りは第7条 1 を除いて許されない。足が水面から出ることは、下方へのバタフライの蹴りとならない限り許される。(7.5)


6 折り返し、ゴールタッチは、水面の上もしくは下で、両手が同時に、かつ離れた状態で行わなければならない。折り返し前、ゴールタッチの際は、足の蹴りに続かない腕のかきだけになってもよい。最後のサイクルの間に頭が水面上に出れば、タッチ前の最後の一かきの後は頭が水没してもよい。(7.6)

公益財団法人日本水泳連盟「競泳競技規則」より引用

ルールは856文字もあり、内容を理解するのはとても大変です。

この章では、平泳ぎのルール早見表を通して平泳ぎのルールについて簡単に解説します。

平泳ぎのルール早見表は以下の項目でまとめています。

初心者注意度

「平泳ぎレース初心者がどれほど注意してレースした方が良いか」を表しています。

  • 低=それほど注意しなくても失格にはなりにくい
  • 中=練習でできていればレースで注意する必要はない
  • 高=レース中でも意識しないと失格になる場合がある
審判着眼点

「審判がどこのどんなところを見ているのか」を記載します。

記載されている内容ができていないと判断されれば、失格となります。

条文

どのルールに基づいているのか、条文番号を記載します。

平泳ぎは大きく分けると以下の5つの部分においてルールがあり、各部分ごとにルールを1つピックアップして(〇がついているルールがピックアップしているルール)詳しく解説します。

ひとかきひとけりのルール

ひとかきひとけりとは?:スタートとターンの直後に水中で「1回水をかく(この時だけ足のところまでかくことができる)+1回水を蹴る+1回水を蹴る前にドルフィンキックを蹴る」という動作のことを「ひとかきひとけり」と呼びます。

ひとかきひとけりのときのルールは7条1と2に記載されています。

第7条1と2の全文

第7条平泳ぎ(7)
1 スタート後、折り返し後の一かき目は完全に脚のところまで持っていくことができる。その間泳者は水没状態であってもよい。スタート後、折り返し後に、最初の平泳ぎの蹴りの前にバタフライの蹴りが1回許される。二かき目の両腕が最も幅の広い部分で、かつ両手が内側に向かう前までに、頭の一部が水面上に出ていなければならない。(7.1)

2 スタート後と折り返しの後の最初の一かきの始まりから、体はうつぶせでなければならない。折り返し動作中は、壁に手がついた後、うつぶせ状態でなくてもよいが、足が壁から離れたときには、うつぶせ状態でなければならない。競技開始から、競技を通して泳ぎのサイクルは、1回の腕のかきと1回の足の蹴りをこの順序で行う組み合わせでなければならない。両腕の動作は、同時に行わなければならず、交互に動かしてはならない。(7.2)

公益財団法人日本水泳連盟「競泳競技規則」より引用

\ひとかきひとけりのルール早見表/

スクロールできます
初心者
注意度
審判着眼点条文
バタフライのキックは平泳ぎのキックの前に行われているか7条1
うつ伏せの姿勢で行われているか7条2
ひとかきひとけりのルール早見表

\ひとかきひとけりのルール早見表/

スクロールできます
初心者    注意度審判着眼点条文  
バタフライのキックは平泳ぎのキックの前に行われているか7条1
うつ伏せの姿勢で行われているか7条2
ひとかきひとけりのルール早見表

ひとかきひとけりは、やらなくても失格ではありません。

バタフライのキックは平泳ぎのキックの前に行われているか

現行のルールでは「平泳ぎのキックの前にバタフライのキックをしてもよい」というルールです。

そのため審判は「バタフライのキックは平泳ぎのキックの前に行われているか」を目視で確認しています。

実は、2004年までひとかきひとけりはバタフライのキックを打つことはルール違反でした。

しかし、2004年のアテネオリンピックで北島康介選手が優勝したことをきっかけにルール改正がされて、「ひとかきひとけりの際に手をかいている間であればバタフライのキックを1回打ってもよい」というルールになり、現在のルールに改定されていきました。

ひとかきひとけりをしなくても失格にはなりませんが、バタフライのキックだけをすることは失格となるというケースがあるので、注意しましょう。

手(プル)のルール

手(プル)のルールは7条2と3に記載されています。

7条2と3の全文

2 スタート後と折り返しの後の最初の一かきの始まりから、体はうつぶせでなければならない。折り返し動作中は、壁に手がついた後、うつぶせ状態でなくてもよいが、足が壁から離れたときには、うつぶせ状態でなければならない。競技開始から、競技を通して泳ぎのサイクルは、1回の腕のかきと1回の足の蹴りをこの順序で行う組み合わせでなければならない。両腕の動作は、同時に行わなければならず、交互に動かしてはならない。(7.2)


3 両手は一緒に胸より水面、水中または水上から前方へそろえて伸ばし、水面または水面下をかかねばならない。肘は、折り返し前の最後の一かき、折り返しの動作中、ゴールの際の最後の一かきを除き、水中に入っていなければならない。両手は、スタートおよび折り返しの後の一かきを除き、ヒップラインより後ろに戻してはならない。(7.3)

公益財団法人日本水泳連盟「競泳競技規則」より引用

\手(プル)のルール早見表/

スクロールできます
初心者
注意度
審判着眼点条文
両腕が同時に動いているか7条2
ひじは水中に入っているか7条3
両腕はお尻より後ろをかいていないか7条3
水面か水面下をかいているか7条3
両腕が同時に水面、水中、水上のいずれかから、前の方に揃えて伸びているか7条3
手(プル)のルール早見表

\手(プル)のルール早見表/

スクロールできます
初心者   注意度審判着眼点条文  
両腕が同時に動いているか7条2
ひじは水中に入っているか7条3
両腕はお尻より後ろをかいていないか7条3
水面か水面下をかいているか7条3
両腕が同時に水面、水中、水上のいずれかから、前の方に揃えて伸びているか7条3
手(プル)のルール早見表

ひじは水中に入っているか

平泳ぎは泳いでいる間は常にひじを水中に入れておく必要があります。

しかし、下記の3つの場合はこのルールの対象外です。

  • 折り返し(ターン)の前の最後のひとかき
  • 折り返し(ターン)の動作中
  • ゴールの際の最後のひとかき

平泳ぎ上級者になるとひじが水面上に出てしまうほど、手のかきが強い場合があります。

平泳ぎ太郎

たまに起きる失格だから注意しよう!

平泳ぎの足(キック)のルール

足(キック)のルールは7条4と5に記載されています。

7条4と5の全文

4 泳ぎの各サイクルの間に頭が水面上に出なければならない。両脚の動作は、同時でなければならず、交互に動かしてはならない。(7.4)


5 両足は推進力を得る際は外側に向かわなければならない。交互に動かすこと、下方へのバタフライの蹴りは第7条 1 を除いて許されない。足が水面から出ることは、下方へのバタフライの蹴りとならない限り許される。(7.5)

公益財団法人日本水泳連盟「競泳競技規則」より引用

\足(キック)のルール早見表/

スクロールできます
初心者
注意度
審判着眼点条文
バタフライのキックのように足の甲でキックしていないか7条5
キックのときに両足は外側に向いているか7条5
両足は同時に動いているか7条4
足(キック)のルール早見表

\足(キック)のルール早見表/

スクロールできます
初心者     注意度審判着眼点条文  
バタフライのキックのように足の甲でキックしていないか7条5
キックのときに両足は外側に向いているか7条5
両足は同時に動いているか7条4
足(キック)のルール早見表

バタフライのキックのように足の甲でキックしていないか

バタフライのキックのように足の甲でキックすることは「あおり足」と言われます。

平泳ぎが泳げない人の90%があおり足が原因で平泳ぎを泳げません。

あおり足については以下の記事で詳しく解説しています。

平泳ぎのレース初心者は、緊張していて練習通りの泳ぎができない場合があります。

緊張が原因で練習ではあおり足になっていなかったのに、レースではあおり足になってしまい、失格になる場合もあるので注意しましょう。

平泳ぎ太郎

あおり足が治らない場合は「平泳ぎのあおり足を徹底解説」の記事を見てね!

平泳ぎの頭のルール

頭のルールは7条1と4に記載されています。

7条1と4の全文

1 スタート後、折り返し後の一かき目は完全に脚のところまで持っていくことができる。その間泳者は水没状態であってもよい。スタート後、折り返し後に、最初の平泳ぎの蹴りの前にバタフライの蹴りが1回許される。二かき目の両腕が最も幅の広い部分で、かつ両手が内側に向かう前までに、頭の一部が水面上に出ていなければならない。(7.1)

4 泳ぎの各サイクルの間に頭が水面上に出なければならない。両脚の動作は、同時でなければならず、交互に動かしてはならない。(7.4)

公益財団法人日本水泳連盟「競泳競技規則」より引用

\頭のルール早見表/

スクロールできます
初心者
注意度
審判着眼点条文
ひとかきひとけり後のひとかき目までに頭が水面上に出ているか7条1
1ストローク(1回のかき+1回の蹴り)の間に頭が水面上に出ているか7条4
頭のルール早見表

\頭のルール早見表/

スクロールできます
初心者   注意度審判着眼点条文  
ひとかきひとけり後のひとかき目までに頭が水面上に出ているか7条1
1ストローク(1回のかき+1回の蹴り)の間に頭が水面上に出ているか7条4
頭のルール早見表

1ストローク(1回のかき+1回の蹴り)の間に頭が水面上に出ているか

平泳ぎは1ストローク(1回のかき+1回の蹴り)の間に頭を水面上に出さなければいけません。

つまり、1ストロークにつき1回息継ぎをしなければならないということです。

息継ぎは泳いでいる中ではブレーキになります。

クロールとバタフライは息継ぎしないストロークがあっても問題ないので、意図的に息継ぎしないという選択をします。

平泳ぎは息継ぎをしないという選択はできないので、注意しましょう。

正確には頭を水面上に上げればルール違反ではないので、頭をあげても息継ぎはしないという選択は可能です。しかし、頭を上げているのにわざわざ息継ぎをしないことにメリットはありません。

息継ぎについては以下の記事で詳しく解説しています。

平泳ぎ太郎

平泳ぎで頭に関してのルールがあることを知らなかった人も多いだろうから、よく確認しておいてね!

ターンとゴールのルール

ターンとゴールのルールは7条2と6に記載されています。

7条2と6の全文

2 スタート後と折り返しの後の最初の一かきの始まりから、体はうつぶせでなければならない。折り返し動作中は、壁に手がついた後、うつぶせ状態でなくてもよいが、足が壁から離れたときには、うつぶせ状態でなければならない。競技開始から、競技を通して泳ぎのサイクルは、1回の腕のかきと1回の足の蹴りをこの順序で行う組み合わせでなければならない。両腕の動作は、同時に行わなければならず、交互に動かしてはならない。(7.2)

6 折り返し、ゴールタッチは、水面の上もしくは下で、両手が同時に、かつ離れた状態で行わなければならない。折り返し前、ゴールタッチの際は、足の蹴りに続かない腕のかきだけになってもよい。最後のサイクルの間に頭が水面上に出れば、タッチ前の最後の一かきの後は頭が水没してもよい。(7.6)

公益財団法人日本水泳連盟「競泳競技規則」より引用

\ターンとゴールのルール早見表/

スクロールできます
初心者
注意度
審判着眼点条文
ターンとゴールのときに手を重ねずに同時に手をついているか7条6
ターンのときに足が壁から離れてからは、うつ伏せになっているか7条2
ターンとゴールのルール早見表

\ターンとゴールのルール早見表/

スクロールできます
初心者    注意度審判着眼点条文  
ターンとゴールのときに手を重ねずに同時に手をついているか7条6
ターンのときに足が壁から離れてからは、うつ伏せになっているか7条2
ターンとゴールのルール早見表

ターンとゴールのときに手を重ねずに同時に手をついているか

平泳ぎのターンとゴールのときは、手を重ねずに同時に手をつく必要があります。

平泳ぎ太郎

このルールで失格になることが断トツで1番多いよ!

日本選手権の決勝でも、このルールで失格になる場合もあります。

なぜなら、片手でターンをするだけで、0.2~0.3秒速くなるからです。

短水路(片道25mのプール)で200m平泳ぎのときは、ターンが7回あります。

0.2×7=1.4秒

片手でターンするだけで速くなります。

そのため、できる限り速く、0.1秒でも速く泳ぎたいと思うトップスイマーでは、意図せずとも片手でターンすることになってしまうのです。

練習中に楽をしようとして、片手でターンをしているとクセでレースのときに片手でターンをしてしまうので、練習中から両手でターンをしましょう。

\平泳ぎが速くなりたい人必見/

平泳ぎのルール改正内容と改正理由

2023年4月から平泳ぎのルールが下記の通り改正されました。

平泳ぎのルール改正内容表

スクロールできます
両腕のかき
改正前改正後
同時で左右対称行わなければならず、交互に動かしてはならない同時に左右対称に行わなければならず、交互に動かしてはならない
両足の蹴り
改正前改正後
同時で左右対称に行わなければならず、交互に動かしてはならない同時に左右対称に行わなければならず、交互に動かしてはならない
平泳ぎのルール改正内容表

改正内容と改正理由について、詳しく解説します。

平泳ぎのルール改正内容

平泳ぎのルール改正内容表の通り、両腕と両足のルールから「左右対称」という言葉が削除されました。

例えば、改正前では以下の内容が失格となっていました。

  • 右手は明らかに胸の前をかいているのに、左手は胸の左側をかいている場合
  • 右足は明らかにお尻の後ろ側を蹴っているのに、左足は体の外側を蹴っている場合

しかし、「左右対称」ではなくても良くなったので、ルール改正後は上記の泳ぎ方をしていても失格にはなりません。

左右対称ではなくても失格とはなりませんが、同時に動いていない場合は失格となります。詳しくは、「手(プル)のルール」もしくは「平泳ぎの足(キック)のルール」をご覧ください。

平泳ぎのルール改正理由

ルール改正理由は明確には示されていません。

しかし、改正した内容から以下の2点が理由として考えられます。

左右対称か否かを判断することが困難だったから

レース中にプールサイドを審判員が並走して、泳ぎ方の審判を行います。

水中で動いてる手や足が左右対称か否かはプールサイドからは判断が困難です。

判断困難なルールをルールとして残しておけないという判断のもと、ルール改正されたと考えられます。

左右”非”対称で行うメリットがないから

平泳ぎの手や足が左右”非”対称で動かしたとしても、現時点では速く泳げるようになるなどメリットがありません。

メリットがないので、左右”非”対称に動かそうとする人もいません

すべての人が左右対象で動かす方が有効的と考えているので、ルールで明記する必要性がないとう判断のもと、ルール改正されたと考えられます。

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競泳のルール早見表

競泳のルール早見表

スクロールできます
初心者
注意度
審判着眼点条文
スタート姿勢で停止~出発合図の間に体が動いていないか4条3
スタートしたときと同じコースを泳いでいるか10条4
競技者のレースの前のレース中に水に入っていないか10条9
キャップは3枚以上着用していないか14条2
水着、ゴーグル、キャップ以外は体に装着していないか14条4
承認された水着を着用しているか14条5
コースロープを引っ張っていないか10条7
ペースメーカー装置やサイドコーチなどペースメーカーとなるような行為はないか10条17
水着は規定の範囲内で着用しているか14条3
水着は繊維素材か14条3
水着、ゴーグル、キャップ、ユニフォームにある広告は規定内のサイズか15条1
少なくとも片足はスタート台にかかっているか4条1
定められた全距離を完泳したか10条2
水着、ゴーグル、キャップは不快感のないものを着用しているか14条1
競泳のルール早見表

競泳のルール早見表

スクロールできます
初心者   注意度審判着眼点条文
スタート姿勢で停止~出発合図の間に体が動いていないか4条3
スタートしたときと同じコースを泳いでいるか10条4
競技者のレースの前のレース中に水に入っていないか10条9
キャップは3枚以上着用していないか14条2
水着、ゴーグル、キャップ以外は体に装着していないか14条4
承認された水着を着用しているか14条5
コースロープを引っ張っていないか10条7
ペースメーカー装置やサイドコーチなどペースメーカーとなるような行為はないか10条17
水着は規定の範囲内で着用しているか14条3
水着は繊維素材か14条3
水着、ゴーグル、キャップ、ユニフォームにある広告は規定内のサイズか15条1
少なくとも片足はスタート台にかかっているか4条1
定められた全距離を完泳したか10条2
水着、ゴーグル、キャップは不快感のないものを着用しているか14条1
競泳のルール早見表

競泳は日本水泳連盟が定める競泳競技規則をルールとして試合が行われます。

その中に、平泳ぎのルールについて記載されているのは7条です。

7条以外には、競泳全体のルールが記載されています。

平泳ぎのレースにおいて、競泳全体のルールに違反した場合も、失格となります。

平泳ぎのレースで競泳全体のルールで失格にならないように、競泳のルール早見表を作成しました。

記載されている項目は、「平泳ぎのルール早見表」と同じです。

記載されている項目は、「平泳ぎのルール早見表」と同じです。

競泳のルール早見表の中でもレース初心者が特に注意していほしい以下の2つのルールについて、解説します。

競技規則には競技会の運営方法や抗議方法などの記載がありますが、ここでは割愛します。

水着、ゴーグル、キャップ以外は体に装着していないか

このルールは14条4に記載されています。

14条4の全文

4 競技中にその速力・浮力または耐久力を助けるような道具もしくは水着(例えば、水かきのある手袋・フィン・パワーバンド・粘着性のあるもの等 ) を使用したり、着用したりしてはならない。データを収集する目的でのみ、機材や自動データ収集装置を着用することが認められる。自動データ収集装置を泳者にデータや音または信
号を送る目的で使用してはならないし、泳者の速力を向上させる目的に使用してはならない。ゴーグルは着用してもよい。怪我によって必要な場合、1 本または 2 本の手の指、足の指にテーピングをすることは認められる。審判長の承認がなければその他の身体上のいかなるテープも許されない。(15.2)

公益財団法人日本水泳連盟「競泳競技規則」より引用

14条4を読み解くと、水着、ゴーグル、キャップ以外とは以下のものを指し、これらをレース中に装着すると失格になります。

  • 速力・浮力・耐久力を助けるような道具や水着(例えば、水かきのある手袋/フィン/パワーバンド/粘着性のあるもの、など)
  • データを収集する目的以外での機材や自動データ収集装置
  • 3本以上のテーピング

上記に当てはまるものといえば、磁力で血行をよくするネックレスや、握力を増加するための手首へのテーピングなどです。

平泳ぎ太郎

逆に装着してもルール違反ではないのが、結婚指輪心肺機能を測定する道具とかだよ! 

承認された水着を着用しているか

このルールは14条5に記載されています。

14条5全文

全ての記録は、承認された水着が使用された場合にのみ公認される。研究機関でさらなる分析を行うために、選手に対して世界記録を出した際に着用していた水着を提出するように求めることができる。(15.3)

公益財団法人日本水泳連盟「競泳競技規則」より引用

「承認された水着」とはFINA(国際水泳連盟)の承認マークがある水着のことです。

このルールに違反すると正確には失格とはなりませんが、記録として公認されなくなってしまいます。

ただし、この「記録としての公認」とは、世界記録や日本記録のことを指しているので、一般のスイマーが気にするほ必要はありません。

平泳ぎ太郎

試合によっては、FINAマークの有無を確認される場合もあるから、水着を購入する場合は、FINAマークがあるものを選んでおけば間違いないよ!

詳しくは一般社団法人日本マスターズ水泳協会の「水着の取り扱いについて」をご覧ください。

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平泳ぎの失格事例25選

実際に失格になってしまう事例を確認することで、平泳ぎのルールについてより深く理解できます。

そのため「平泳ぎの失格事例25選」を表にまとめました。

レースで失格にならないように、普段からこの表を確認し、スイミングスクールの知り合いにも教えてあげましょう。

平泳ぎの失格事例25選

スクロールできます
失格事例違反した条文
ひとかきひとけりで平泳ぎのキックのあとにバタフライのキックをおこなった7条1
ひとかきひとけりを仰向けの姿勢でおこなった7条2
右手で水をかいて、そのあとに左手で水をかいた7条2
手を前に戻すときに、ひじが水面上に出た7条3
水をかいたときに、太ももに触れた(ひとかきひとけり以外)7条3
脇を締めたあと、右手だけ先に前に戻し、そのあとに左手を前に戻した7条3
バタフライのキックのように足の甲で水をキックした7条5
キックのときに指先が内側を向いている7条5
右足で水をキックして、そのあとに左足で水をキックした7条4
ひとかきひとけり後に頭を水没させたまま、ひとかきをした7条1
頭を水面上に出さずに1ストロークをおこなった7条4
ターンのときに右手だけ先に壁について、その後に左手が壁についた7条6
ゴールのときに右手だけ先に壁について、その後に左手が壁についた7条6
ターンのあと壁から足が離れたあと、仰向けのままで進んだ7条2
「take your marks」のあとに停止したが、スタート合図の前に動いた4条3
スタートしたときとは別のコースを泳いだ10条4
自分のレース前に水ならしのためにプールに飛び込んだ10条9
メッシュキャップ、シリコンキャップ、シリコンキャップと3枚重ねてかぶった14条2
握力を強くするために手首にテーピングをした14条4
平泳ぎで水をかくときにコースロープを引っ張って進んだ10条7
200mの適切なペースがわかるように、そのペースでプールサイドをコーチが歩いた10条17
ひざ下まで水着で覆えるように水着を伸ばして着用した14条3
水着に水を通さない素材のパネルを貼り付けた14条3
200m平泳ぎで100mだけ泳いで、退水した10条2
裸がプリントされた水着を着用した14条1
平泳ぎの失格事例25選

\平泳ぎが速くなりたい人必見/

まとめ|平泳ぎのルール早見表と競泳のルール早見表を常に確認しよう

平泳ぎのルール早見表競泳のルール早見表を確認することで、平泳ぎのレースで失格になることが99%なくなります。

平泳ぎのルール早見表

スクロールできます
初心者
注意度
審判着眼点条文
ひとかきひとけりのルール
バタフライのキックは平泳ぎのキックの前に行われているか7条1
うつ伏せの姿勢で行われているか7条2
手(プル)のルール
両腕が同時に動いているか7条2
 ひじは水中に入っているか7条3
両腕はお尻より後ろをかいていないか7条3
水面か水面下をかいているか7条3
両腕が同時に水面、水中、水上のいずれかから、前の方に揃えて伸びているか7条3
足(キック)のルール
 バタフライのキックのように足の甲でキックしていないか7条5
キックのときに両足は外側に向いているか7条5
両足は同時に動いているか7条4
頭のルール
ひとかきひとけり後のひとかき目までに頭が水面上に出ているか7条1
 1ストローク(1回のかき+1回の蹴り)の間に頭が水面上に出ているか7条4
ターンとゴールのルール
 ターンとゴールのときに手を重ねずに同時に手をついているか7条6
ターンのときに足が壁から離れてからは、うつ伏せになっているか7条2
平泳ぎのルール早見表

平泳ぎのルール早見表

スクロールできます
初心者   注意度審判着眼点条文  
ひとかきひとけりのルール
バタフライのキックは平泳ぎのキックの前に行われているか7条1
うつ伏せの姿勢で行われているか7条2
手(プル)のルール
両腕が同時に動いているか7条2
 ひじは水中に入っているか7条3
両腕はお尻より後ろをかいていないか7条3
水面か水面下をかいているか7条3
両腕が同時に水面、水中、水上のいずれかから、前の方に揃えて伸びているか7条3
足(キック)のルール
 バタフライのキックのように足の甲でキックしていないか7条5
キックのときに両足は外側に向いているか7条5
両足は同時に動いているか7条4
頭のルール
ひとかきひとけり後のひとかき目までに頭が水面上に出ているか7条1
 1ストローク(1回のかき+1回の蹴り)の間に頭が水面上に出ているか7条4
ターンとゴールのルール
 ターンとゴールのときに手を重ねずに同時に手をついているか7条6
ターンのときに足が壁から離れてからは、うつ伏せになっているか7条2
平泳ぎのルール早見表

競泳のルール早見表

スクロールできます
初心者
注意度
審判着眼点条文
スタート姿勢で停止~出発合図の間に体が動いていないか4条3
スタートしたときと同じコースを泳いでいるか10条4
競技者のレースの前のレース中に水に入っていないか10条9
キャップは3枚以上着用していないか14条2
水着、ゴーグル、キャップ以外は体に装着していないか14条4
承認された水着を着用しているか14条5
コースロープを引っ張っていないか10条7
ペースメーカー装置やサイドコーチなどペースメーカーとなるような行為はないか10条17
水着は規定の範囲内で着用しているか14条3
水着は繊維素材か14条3
水着、ゴーグル、キャップ、ユニフォームにある広告は規定内のサイズか15条1
少なくとも片足はスタート台にかかっているか4条1
定められた全距離を完泳したか10条2
水着、ゴーグル、キャップは不快感のないものを着用しているか14条1
競泳のルール早見表

競泳のルール早見表

スクロールできます
初心者   注意度審判着眼点条文
スタート姿勢で停止~出発合図の間に体が動いていないか4条3
スタートしたときと同じコースを泳いでいるか10条4
競技者のレースの前のレース中に水に入っていないか10条9
キャップは3枚以上着用していないか14条2
水着、ゴーグル、キャップ以外は体に装着していないか14条4
承認された水着を着用しているか14条5
コースロープを引っ張っていないか10条7
ペースメーカー装置やサイドコーチなどペースメーカーとなるような行為はないか10条17
水着は規定の範囲内で着用しているか14条3
水着は繊維素材か14条3
水着、ゴーグル、キャップ、ユニフォームにある広告は規定内のサイズか15条1
少なくとも片足はスタート台にかかっているか4条1
定められた全距離を完泳したか10条2
水着、ゴーグル、キャップは不快感のないものを着用しているか14条1
競泳のルール早見表

\平泳ぎが速くなりたい人必見/

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