
平泳ぎ太郎
■主な経歴
- 200m平泳ぎインターハイ優勝
- 全国大会メダル10個
- 全国大会決勝進出18回
- 「子どもが選手クラスに入っていきなりターンをやらされたけど、やり方がよくわからないと言って困っている」
- 「見よう見まねで平泳ぎのターンをしているけど、まともにコーチから習ったことがないから、やり方を知りたい」
- 「ターンのたびにライバルにに差をつけられてしまって悔しい」
平泳ぎのターンはスイミングスクールでは時間をかけて教えることはありません。
いくら泳ぎが速くても、正しいターンができていないとターンのたびにライバルに追いつかれ・離されてしまいます。
この記事では200m平泳ぎ元インターハイ優勝者の平泳ぎ太郎が、ライバルに差をつける平泳ぎのターンのコツを解説します。
この記事を読むと以下の3つのことが得られます。
- 平泳ぎのターンの基礎が知ることができて、試合でライバルに差をつけられなくなる
- 平泳ぎのターンのコツを知ることができて、試合でライバルに差をつけることができる
- レースでライバルに差をつけられるようにターンの練習方法を知ることができる
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平泳ぎのターン6ステップと正しいやり方



この章では選手クラスに入りたての人や平泳ぎのターンの基礎から知りたい人に向けて、平泳ぎのターンの正しいやり方と手順を解説します。
平泳ぎのターン6ステップと正しいやり方は以下の通りです。




各ステップについて詳しく解説していくよ!
壁に両手で同時にタッチする
壁に両手が同時かつ重ならないように手を伸ばし、壁にタッチします。
壁に両手がつくときは同時かつ重ならないようにしないと失格となってしまうので注意しましょう。






壁にタッチするときに突き指にならないように、指先だけはリラックスさせましょう。






ひじを曲げて壁に顔を近づける
両手で壁にタッチできたら、ひじを曲げて壁に顔を近づけます。
壁に顔がぶつからないように、泳いできた勢いをひじを曲げることで、上手く吸収してあげましょう。



両足をお腹に近づける
壁に顔を近づけるとほぼ同時に、足をお腹に近づけましょう。
足を近づけるだけでなく、ひざを曲げて、ひざをお腹に近づけるようにすると上手く足をお腹に近づけられます。



両足を壁につける
お腹に近づけた足をそのまま壁につけましょう。
上半身を半身の状態にすると、次の動作がスムーズになります。



左手は壁から離して進行方向へ、右手は壁を押して体全体を方向展開させましょう。



両手を頭の上で組む
体の進行方向が変わったら、両腕を頭の上で組みましょう。
このときに、完全に下を向いてしまうと、ターン動作が遅くなってしまうから上半身は半身のままにしましょう。



壁を蹴ってストリームライン姿勢になる
最後に壁を蹴って、ストリームライン姿勢のまま進んで行けばターンの完了です。
水泳において、壁を蹴った直後が一番進みます。
しかし、一番進む瞬間に水の抵抗を受けやすい姿勢になっていると、かえってブレーキとなります。
そのため。ストリームライン姿勢をとり、抵抗の少ない姿勢になりましょう。



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平泳ぎのターンのコツ5選



この章では、平泳ぎのターンはできるけれども、ライバルに差をつけるために、ターンが上手くなりたい人に向けて、平泳ぎのターンのコツを解説します。
平泳ぎのターンのコツは以下の5つです。
左手は添えるだけ
日本国内のプールで練習する場合は基本的には右側通行です。
そのため、平泳ぎのターンのとき、体は左周りになります。



そのため、左手を右手同様に、強く壁にタッチすると、体の進行方向を変えるときに時間がかかってしまいます。
そのため、左手は添えるだけであまり力を入れないようにしましょう。






左手を壁につけないのは失格だから注意してください。
両足をお腹にひきつけるときはコンパクトに
両足をお腹にひきつけるときに、ひざが曲がっていない(コンパクトではない)と、水の抵抗が強くなり、ひきつける動作が遅くなります。



そのため両足をお腹に引きつけるときはコンパクト(ひざを極力曲げる)と抵抗が少なくて、速く足をひきつけることができます。



両足が壁につくときは肩幅に広げる
陸上で高くジャンプしようとする場合、まずは肩幅に足を開きます。
なぜなら、足を肩幅に開いた方が力が入りやすく、高くジャンプできるからです。



しかし、平泳ぎのターンになると、両足を揃えて壁を蹴ってしまいます。
なぜなら、足をひきつけるときにコンパクトにしようとするあまりに、足の幅もコンパクトにしてしまうからです。
この状態では壁を蹴るときに力が入りません。



そのため、平泳ぎのターンときでも、足を肩幅に開くようにしましょう。



両足が壁につくときは上半身は半身
両足が壁につくときに、壁を蹴ったあとうつ伏せになることを考えて、下向きになってしまう人がいます。
ターン動作中に体を下向きにさせる時間分、タイムロスになってしまいます。



そのため、両足が壁につくときは、上半身は半身の状態にしましょう。



壁を蹴って足が壁から離れたあとは、素早くうつ伏せ(下向き)にならないと失格になってしまうので注意しましょう。
壁を蹴るときはひざの角度は90度
陸上で高くジャンプしようとする場合、ひざの角度は90度になります。
なぜなら、ひざの角度が90度だと力が入りやすく、高くジャンプできるからです。



しかし、平泳ぎのターンの場合、以下の理由でひざの角度が浅かったり、深かったりします。
- 壁との距離が近すぎた
- 壁との距離が遠すぎた
- 足のひきつけが上手くできない
この状態では壁を蹴るときに力が入りません。






そのため、平泳ぎのターンときでも、ひざの角度は90度になるようにしましょう。



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平泳ぎのターンの練習方法3選



この章では、平泳ぎのターンをもっと上手くなりたい人の中で、普段の練習でどのように練習すれば良いか教えてほしい人向けに平泳ぎのターンの練習を解説します。
練習中のスタートは常に横向き
スイミングスクールの練習中、以下のような下向きの体制でスタートしている人が90%以上です。



しかし、試合ではこのような体制で壁を蹴ることは絶対にありません。
試合でやらない動作を何回も繰り返すことは、もったいないです。
そのため、スイミングスクールの練習中は、ターンのときと同じ体制の横向きでスタートするようにしましょう。



例えば、25mプールで1回の練習で4000m泳ぐ場合、1回の練習で最大160回もターンのときと同じ体制の横向きスタートでき、ターンの練習ができることになります。




次の練習から実践できることだから、ぜひ試してみてね!
足の筋力を強化する
ターンの動作で壁を蹴る力を強くするためには、以下のようなコツをマスターすることも有効的です。
しかし、最も効果的なのが足の筋力を強化することです。



例えば、以下のようなトレーニングをすると、足の筋力を強化でき、壁を蹴る力が大きくなります。
家でできる足の筋力の強化方法|ヒップリフト
このトレーニングは「前田のまいにちセルフケア」さんの動画を参考にしています。
この鍛え方以外にも家でできる鍛え方を紹介しているので、ぜひご覧ください。



「かかと」と「おしり」をできるだけ近づけましょう。



ひざから肩までが真っ直ぐになるように、おしりを持ち上げましょう。



ひとかきひとけりをマスターする
平泳ぎのターンは、ターン動作だけでなく、壁を蹴ったあとの、ひとかきひとけりも重要です。
そのため、平泳ぎのターンでライバルに差をつけるためには、ひとかきひとけりを練習しましょう。
ひとかきひとけりは、コンパクトに行うことが重要です。






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平泳ぎのターンのルール



この章では、平泳ぎのターンで失格にならないために、以下の項目に分けてルールを解説します。
手を重ねずに同時に壁に手をつけなければならない
このルールは以下のような理由で制定されていると考えられます。
- 手を重ねて壁に手をついた場合、上側にある手が先に進行方向に向くことで、体を素早く方向転換できるようになり、公平性にかけてしまうから
- 左右別々で手を壁についた場合、先についた手が先に進行方向に向くことで、体を素早く方向転換できるようになり、公平性にかけてしまうから
このルールで失格になるケースは、平泳ぎにおいて一番多いです。十分注意しましょう。
足が壁から離れてからは、うつ伏せになっていなければならない
平泳ぎのターンコツで、「両足が壁につくときは上半身は半身」と記載しましたが、半身の状態が続く場合は失格となってしまいます。
そのため、極端に半身(横向き)のままの姿勢を続けると、失格になる場合があるので、注意しましょう。
体全体がネジだとして、ネジを締めるような動きをすると、スムーズうつ伏せになることができます。



まとめ|平泳ぎのターンのコツ5選をマスターしよう



平泳ぎのターンは、以下の5つのコツをマスターすることで、ライバルに差をつけられるようになります。
その他に以下の点についても理解することで、よりライバルに差をつけられるようになります。