- 「子どもが平泳ぎの息継ぎが上手くできなくて、スイミングスクールのクラスで置いてけぼりになっている」
- 「学校の授業で平泳ぎが始まるから、予習をしておきたい」
- 「子どもが成長して、時間ができたから運動しようと水泳をはじめた。けれども、平泳ぎの息継ぎが上手くできなくて、アドバイスしてくれる人も周りにいない」
こういったことを思ってこの記事をご覧になっていませんか?
実は簡単に平泳ぎの息継ぎをマスターできるコツが8つあります。
私は200m平泳ぎでインターハイ優勝をしており、その経験から平泳ぎの息継ぎのコツを厳選しました。
この記事は私が厳選した平泳ぎの息継ぎのコツ8つを効果・注意点・教え方の3つに分けて詳しく解説しています。
この記事を読むと、平泳ぎの息継ぎのコツを子どもへ教えてあげられたり、平泳ぎの息継ぎをマスターしやすくなります。
厳選した平泳ぎの息継ぎのコツ8選は以下の通りです。
\平泳ぎ初心者の人必見/
息継ぎの時の目線は前
効果|水を飲み込む心配が少なくなる
水泳は息継ぎの時に水に近い位置で口を開けなければいけません。
初心者の人は水を飲み込みたくないあまり、水から口を遠ざけるように顔を必要以上に上げてしまいます。
その心配を最小限にするために息継ぎの時は目線を前にしましょう。
そうすれば水を飲み込んでしまう心配を少なくできます。
水を飲み込むと過呼吸みたいになるから、恐怖心を抱くのは凄く気持ちがわかるよ!
注意点|息継ぎ以外は目線は下
息継ぎでは目線は前ですが、それ以外では目線を下にしましょう。
なぜなら、例えば水中で目線を前、つまり顔を前に向けた状態では水の抵抗を多く受け、体が沈む原因になります。
沈むだけでなく、不要な力を使うことになるので体力の無駄遣いにもなり得ます。
息継ぎは基本的に下を向いて、息継ぎのために目線を徐々に前にするってイメージだよ!
教え方|目線の目標となる物を作ってあげよう
プールでは動くものが少ないので目線の目標を作ってあげることは容易です。
そのため壁の柄や、コーチの顔など目標を作ってあげましょう。
お家で親御さんがお子さんにアドバイスする場合は、自分で目標を決めて、息継ぎのたびにそれを見るようにしなさいとアドバイスしてあげましょう。
上級者は息継ぎの時にあごをひくけど、初心者の人は気にしなくても大丈夫だよ!
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息継ぎのタイミングは手のかきと連動させる
効果|適切なタイミングで息継ぎができるようになる
息継ぎのタイミングは手のかきと連動しています。
そのため、息継ぎのタイミングを測るときは手がどの位置にあるかで判断するようにしましょう。
平泳ぎ初心者の適切な息継ぎのタイミングは、手のかきはじめから、脇を締めるまでの間です。
感覚で息継ぎをするんじゃなくて、手の動きを自分で確認して息継ぎをしよう!
注意点|手の動きをマスターしてから息継ぎの練習をする
平泳ぎは順序良く練習することで簡単に泳げるようになります。
息継ぎに関しても、手の動きをマスターしてから練習することで、簡単にマスターできるようになります。
いきなりレベルの高いことをするのではなく、一つ一つ丁寧にマスターしていきましょう。
センスのある人はいきなり平泳ぎができる人もいるけど、それは特別だよ!周りは気にせず自分のペースで丁寧に練習しよう!
教え方|初心者こそ早めに息継ぎをさせてあげる
平泳ぎの息継ぎのタイミングは手のかき始めから脇を締めるまでです。
初心者は泳げるようになることが目的なので息継ぎのしやすさを重視するタイミングで息継ぎをしましょう。
それが水のかき始めから脇を締めるまでです。
特に水のかき始めは体が起こしやすいので、できる限り水のかき始めの早めに息継ぎをするように指導してあげましょう。
上級者は脇を締めるときに息継ぎをするけど、テクニックが必要だよ!
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腕を肩幅よりも広く広げる
効果|揚力で体が浮きやすくなり息継ぎしやすくなる
息継ぎの時に上半身が水面に近ければ近いほど息継ぎはしやすいです。
初心者の人は体が沈みやすく、水面近くに上半身を持ってくることは難しく感じます。
しかし、腕を肩幅よりも広く広げるだけで自然と上半身は水面の近くになります。
これは揚力という体を浮き上がらせる力が発生するからです。
揚力は少しテクニックがいるけど、マスターしたらバタフライにも活かせるぞ!
注意点|広すぎると体が沈む原因になる
肩幅よりも大幅に広く開いてしまうと体が沈む原因になります。
なぜなら、腕を開いた分だけ体に向かってくる水を腕で受けてしまい、ブレーキになるからです。
ブレーキになると体は沈みやすくなります。
ちょうどいい広さを自分で見つけよう!目安は肩幅よりも拳一個分広くだよ!
教え方|手を添えてあげて揚力を疑似体験させてあげる
平泳ぎ初心者の人に何もアシストなしに揚力を感じてもらうことは難しいです。
そのため手を添えてあげて、その手を押すように体を起こすように指導すると揚力の疑似体験ができます。
お家でも、うつ伏せになって、手を伸ばした状態で上半身を起こす練習をすると揚力の擬似体験ができます。
揚力を味方につければ平泳ぎの息継ぎは怖いものなしだ!
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キックの後に上半身を沈ませる
効果|沈みやすい下半身が浮いて息継ぎしやすくなる
人間の体はなかなか沈みにくいので、どこかが沈むとどこかが浮いてきます。
この場合は上半身が沈むと下半身が浮いてきます。
キックの後に下半身が浮いていると、次の動作の息継ぎのときに上半身があげやすくなります。
怖がらずにキックのあとに少し上半身を沈めてみて!
注意点|沈みすぎないようにする
上半身を沈めるとは言ったものの、もちろん沈めすぎると全身が沈んでしまい、潜るような形になってしまいます。
水面が0度だとしたら、20度くらいの角度で上半身を沈めると良いです。
沈めすぎると、うねりのようになって、息継ぎがしにくくなってしまうよ!
教え方|シーソーに例えてあげる
体全身をシーソーに例えてあげましょう。
上半身が沈むと、下半身が浮く、そのまた逆もあるという形です。
体全身をシーソーのように使うにはお腹に力をいれて、体を一枚の板にするようにしましょう。
これが上級者の使うテクニックの体重移動につながってくるよ!それはまた別の機会に説明するね!
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2ステップに分けて頭を上げる
効果|頭が上げやすくなり息継ぎしやすくなる
初心者の人は頭が水面近くにあることは少なく、頭が沈んでいる場合が多いです。
その位置から一気に頭を上げようとすると、頭に乗っている水も一気に持ち上げる必要があるので、頭を持ち上げにくいです。
そのため、2ステップに分けて頭を上げることで持ち上げる水の量を減らすことができます。
水の量が減ると格段に頭を上げやすくなって、息継ぎしやすくなるよ!
注意点|1ステップ目は慎重に
1ステップ目は後頭部が水面くらいまで、2ステップ目で完全に頭が出るという目安で頭を上げましょう。
1ステップ目で水面よりも上に頭を上げてしまうと一気に頭を上げていることと変わらないので1ステップ目は慎重に行いましょう。
1ステップ目と2ステップ目の間で一時停止せずに、スムーズに行うようにしよう!
教え方|頭の上の水がいかに重いか体験させてあげる
水は思っているよりも重たいです。
手で水をすくったりすると実感しやすいですが、頭の上となると実感しにくいです。
そのため、頭の上に乗っている水を無視してしまいます。
一度、頭だけを水中に沈めて、一気に頭を上げる体験をさせてあげると、頭の上の水の重さを感じ、一気に頭をあげようとはしなくなります。
なるべく力を使わずに息継ぎできた方が体力温存にもなるからね!
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息継ぎの時間はできる限り短く
効果|体が沈みにくくなる
平泳ぎで一番体が沈みやすいタイミングは息継ぎしているタイミングです。
なぜなら、息継ぎのときは手と足は曲がり、上半身は水面上に出ており、一番ブレーキがかかって、体を重く感じるタイミングだからです。
そのため息継ぎの時間をなるべく短くすることで、平泳ぎを上手に泳げるようになり、息継ぎも上手に、楽にできるようになります。
平泳ぎは必ず大きなブレーキがかかる泳ぎ方だから、その時間をなるべく少なくしよう!
注意点|初心者こそ息継ぎすることを最優先で
息継ぎの時間を短くすることは大切です。
しかし短くしすぎて息継ぎができないとなっては平泳ぎ自体泳げなくなってしまいます。
息継ぎの時間を短くすることは、平泳ぎを速く泳ぐことにとても効果的ですが、泳げるようになるかどうかにおいては息継ぎを確実に行うことの方が重要です。
しっかりと息継ぎすることで、次のストロークにも集中できるし、長く楽に泳ぐことにも繋がってくるよ!
教え方|平泳ぎの沈みやすいポイントを教えてあげる
平泳ぎで一番体が沈みやすいタイミングは息継ぎしているタイミングです。
水泳をよく知っている人は感覚的にこのことを理解できますが、初心者の人はなかなかイメージ、理解できません。
そのため、息継ぎは呼吸するということと引き換えに沈みやすいんだということを教えてあげることで、息継ぎにおいての考え方が変わります。
考え方や、イメージ、というのはなかなか口では説明しきれないから、理屈を添えてあげることで理解力が深まるよ!
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上半身を起こしすぎない
効果|初心者なりの平泳ぎの息継ぎができる
平泳ぎ上級者は水面が胸の下あたりに車で上半身を起こします。
これはその後の動作で体重移動を使って進めたりと、メリットがあるからです。
しかし、初心者の人にとっては上半身を上げることは難しく、ましてや体重移動で進むということはかなりのテクニックが必要です。
平泳ぎが泳げるようになるということが目的であれば、上半身は起こしすぎないようにしましょう。
初心者は初心者なりの泳ぎ方をしよう!
注意点|上級者の真似をしない
平泳ぎは上級者と初心者では泳ぎ方が違います。
テレビでやっている世界大会に出ている選手の泳ぎ方や、コーチがやる泳ぎ方は上級者の泳ぎ方なので、真似をすることはやめましょう。
真似ではなく、参考にして、どのタイミングで息継ぎしているのだろうかなど、観察、想像して、自分の泳ぎに生かしましょう。
上級者の泳ぎ方が間違っているわけではないよ!平泳ぎはテクニックが必要だから、特に上級者と初心者の違いが明確なんだ!
教え方|理想の平泳ぎは選手クラスになってから
平泳ぎを速く泳ぐためには様々なテクニックが必要です。
息継ぎでも例外ではないです。
そのテクニックを行うためには基本的な平泳ぎをマスターしなければなりません。
平泳ぎを極めるのは少し先にして、まずは基本に忠実に練習しましょう。
平泳ぎ上級者の息継ぎはとっても速くて、息継ぎだけじゃなく、他にも考えたり意識したりする場所があるよ!
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鼻から息を吐く
効果|息継ぎの瞬間に十分な空気を吸い込める
当然のことながら息継ぎは空気を吸い込むために行います。
しかし、水泳においての息継ぎでは様々な理由で十分な空気を吸い込めないことがよくあります。
その一つの理由として、息を吐けていないからということがあります。
息を吐けていないと、肺の中が古い空気で満たされていて、息継ぎをしても新しい空気が入る隙間がないのです。
新しい空気を肺に入れるために、しっかりと鼻から息を吐きましょう。
鼻から吐いて、口から吸うというのは水泳の基本的な息継ぎ方法だよ!
注意点|基本をおろそかにしない
息継ぎはクロールを習う前から習う項目です。
水慣れの次に習うくらい初歩的なことです。
しかし、最初に習うということは基本なことであり、かつ大切だからなのです。
そのため慣れてきても基本をおろそかにせずに、鼻から息を吐くことを意識しましょう。
平泳ぎにおいて、顔が水中にあるときは鼻から吐いて、顔を上げたら、口からたくさん空気を吸い込もう!
教え方|ボビングから復習しても良い
平泳ぎを習う頃には息継ぎが当たり前になってしまい、やり方を自己流でやっている人も多いです。
そのためここで一旦息継ぎの基本練習のボビングを取り入れてみると効果的です。
お子様が息継ぎで悩んでいたら、基本に立ち返らせてみるのも効果的です。
家のお風呂で鼻から下を湯船につけて、鼻から吐いて口から吸うというのを練習してみるのも効果的!溺れてしまうと危険だから、誰かそばにいる時だけにしてね!
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まとめ|平泳ぎの息継ぎのコツ9個をマスターしよう
平泳ぎの息継ぎは8個のコツをマスターすることで誰でも簡単に上手にできるようになります。
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